カークやスポックの時代から100年前の宇宙を舞台にしたスタートレック・シリーズ(以下、ST)――として期待を集めたが、視聴率不振のためシーズン4で打ち切られてしまった『スタートレック:エンタープライズ』。その新シーズンを、アメリカの動画配信/DVDレンタルサービスNetflix(ネットフリックス)で製作してもらおう、という運動が立ち上がっている。
運動の発起人は、ST作品の製作や視覚効果、デザインなどに深く関わってきたダグ・ドレクスラー。『エンタープライズ』の製作総指揮者を務めたブラノン・ブラガが次のように話したのを受けて、Facebookを中心に運動を起こすことにした。
"シリーズを復活させるためにファンができることは、Netflixで『エンタープライズ』を見ること。Netflixはユーザーの視聴データをもっていて、どんな番組を製作すれば大勢が見てくれるかを把握している"
Netflixは現在、同社独自のコンテンツとして、ケヴィン・スペイシー主演、デヴィッド・フィンチャー監督による政治ドラマ『House of Cards』をストリーム配信中。また、米FOXで打ち切りになったシットコム『アレステッド・ディベロプメント(邦題:『ブル~ス一家は大暴走!』)』を引き次いで新シーズン(14話分)を製作し、来月に配信する。さらに来年には、ウォシャウスキー姉弟による新SFシリーズ『Sense8』を配信する予定だ。これらのコンテンツ製作においては、同社がもつユーザーの視聴データが大きな判断材料になっていると言われている。
そのためダグは、次のように大勢のファンに呼びかけることにした――「NX-01の航海は、番組が本領を発揮しかけたところで幕を閉じてしまいました。本作が遅咲きの花であったことは、シーズン4の仕上がりを見た人ならほぼ全員が同意するところでしょう」。
「TVには新しい時代が訪れています。見たい番組を好きなときにインターネットでストリーム視聴できるようになり、Netflix、Hulu、Kickstarter、AmazonがTV番組の資金調達や製作決定の新しい形を模索しています」
「STの歴史において、ファンは山を動かしたことがあります。難しいことではないのです。Netflixで『エンタープライズ』を見ましょう。雑用をしている間にエピソードを再生するだけでもいい。それによって数値を高め、注目を浴びることができる。Netflixに加入していないなら、彼ら宛てにレターを書いてください。『エンタープライズ』はあと3シーズンは作られるべきなのです。<風を恐れるな>」
なお、シーズン5がもし実現すれば、改装されたNX-01が登場し、ST世界の形成に大きな役割を果たしたロミュラン戦争が描かれるとのこと。ダグの熱い呼びかけは実を結ぶのだろうか?(海外ドラマNAVI)
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