英BBCの人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』でワトソン役を演じるマーティン・フリーマン。同作の撮影の合間を縫って、ファンタジー超大作『ホビット』シリーズの主人公ビルボ・バギンズ役を務め、現在はニュージーランドのロケ地で三部作の完結編『ゆきて帰りし物語』を製作中だ。多忙を極めるマーティンが、英The Independentのインタビューで2つの大役について語った。
「ファンレターは『ホビット』よりも、『シャーロック』宛に来る方が断然多いんだ」とマーティン。「大スターでもないのに僕にもファンレターが来るなんて、番組の人気には凄まじいものがあるね」と照れた口調のマーティン。ビルボやワトソンのイメージに違わず、どこまでも控えめだ。
名探偵ホームズを現代に蘇らせた意欲作『シャーロック』について「これほどの話題作になるとは、だれも予期できなかった。僕の俳優人生で最も重要な仕事になると思う」と述べ、改めてシリーズに対する深い思い入れを明らかにした。
そのこだわりは、『シャーロック』の撮影スケジュールを優先し、一度は『ホビット』のオファーを断念したほどだが、その後、ピーター・ジャクソン監督がマーティンの都合に合わせて『ホビット』の製作日程を再調整したことに感激し、ついにビルボ役を引き受けたという。
今では『ホビット』のおかげで、以前より子どものファンに声を掛けられることが多くなったそうだ。しかし、俳優としては遅咲きだったためか、マーティンはいまだ外出しても、周りに俳優だと気付かれないで済むとか。といって、それを気にするでもなく、「落ち着いてパスタが食べられて助かるよ」とのんびりした様子。そんなスターらしからぬ親しみやすさが、マーティンの人気の秘密なのかもしれない。
『SHERLOCK/シャーロック』シーズン3はこの秋、放映される。また、『ホビット』シリーズ完結編『ゆきて帰りし物語』は2014年12月に劇場公開の予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『SHERLOCK/シャーロック』マーティン・フリーマン
(c)Colin Hutton/Steve Brown (c)Hartswood Films 2012