一流のダンサーになるという夢に破れた主人公が、ダンサーの卵たちとの交流を通して再生していくバレリーナ・ドラメディ『バレエ・ガールズ~パラダイスへようこそ~』。米ABC Familyは、アメリカで2月に放送したシーズン1のファイナル・エピソードを最後に、本作を終了することを決定した。
本作のクリエイターは女性に絶大な人気を誇ったコメディ・ドラマ『ギルモア・ガールズ』のエイミー・シャーマン=パラディーノ。さらには、クラシック・バレエにリッチなイケメン、そしてハートフルでユーモラスな"おしゃべり"など、女性の心をくすぐるものが詰まっていたこともあり、アメリカ本国では特に女性からの支持が高い作品の一つだった。
2月にシーズン1の放送が終わった段階では、継続されるかどうか決定しておらず、ABCのオリジナルドラマの中でエミー賞の候補作品(ノミネートの前の段階)に選ばれなかったこともあり、このまま打ち切りになるのではと懸念されていた。
ABCの代表によれば「『バレエ・ガールズ』は素晴らしいストーリーで、才能あるキャストばかりが出演している。熱いファンも多いので、何とか継続する方法はないか、これまで以上に時間をかけて検討したが、断念せざるをえなかった」と、番組終了にいたるまでの葛藤を伺わせている。
多くのファンが番組終了を惜しむ中、クリエイターのシャーマン=パラディーノがYouTubeに「『バレエ・ガールズ』にさようならを」と題した映像を公開している。本作の舞台となっているバレエ教室に、メインキャストの若いダンサーたちが集まってきてダンスを披露していくという内容で、シャーマン=パラディーノ自身が監督を務めている。
クラシック・バレエという一見お堅いジャンルを、コメディタッチで描いた珍しい作品だったこともあり、ファンの期待は大きかったが、米ドラマ界の生き残り競争の厳しさを感じさせる結果となってしまった。
『バレエ・ガールズ~パラダイスへようこそ~』はひかりTVにて独占公開中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『バレエ・ガールス~パラダイスへようこそ~』
(c)ABC Family