35年以上にわたって、小説/コミック/ビデオゲームなどによって構築されてきた『スター・ウォーズ』の拡張世界(Expanded Universe:以下、EU)。新三部作の映画製作により、このEUが今後どう扱われるのかがファンにとって大きな関心事となっていたが、アメリカ時間4月25日(金)、ルーカスフィルムはStarWars.comにおいて正式な発表を行った。
この発表によると、ルーカスフィルムは、EUの物語が映画やTV番組と整合性がとれるよう努力してきたが、ジョージ・ルーカスはこれまでずっと、EUに縛られない姿勢を明確にしていたという。正史として認められるのは、『エピソード1~6』までの映画6作品と、TVアニメシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』のみで、これらが『スター・ウォーズ』における揺るぎない基盤になっている。
さらに、ルーカスフィルムは「映画製作者が創造的な自由を最大限に発揮できるように、また、観客の驚きと発見を損なわないようにするため、エピソード7~9の新三部作は、『エピソード6/ジェダイの帰還』以降に作られたEUの物語とは同じにはなりません」と述べている。
とはいえ、EUの設定は完全に放棄されるわけではなく、新たなスター・ウォーズ・エンターテインメントのクリエイターは、EUの設定を無制約で利用することができる。例えば、現在製作中の新TVアニメシリーズ『Star Wars Rebels』にも、一部の設定が取り入れられているということだ。
新三部作の製作にあわせた設定の"仕切り直し"は、従来の熱心なファンにとっては残念なニュースかもしれない。とはいえ今回の発表では、ルーカスフィルムのスタッフがEUにまつわる思い出を語る動画もあわせて紹介されており、彼らの思い入れはいまでも深いことがうかがえる。(海外ドラマNAVI)
Photo:DISNEY EXPO JAPAN 2014