ミステリー大国イギリスの中で、地味にシリーズを更新している隠れた人気シリーズがある。それが英BBC1で放送されている犯罪捜査ミステリー『孤高の警部ジョージ・エントリー』。60年代を舞台にした犯罪捜査モノで、当時の時代背景を忠実に描いていると評判のシリーズで、シーズン7を更新中だ。英Radio Timesが報じている。
【関連コラム】30年ぶりの再結成! モンティ・パイソン・ライブに行って来た!
イギリスの60年代は、まだ人種差別があり、警察の汚職があり、移民もゲイも認めたくないという時代だ。最愛の妻が殺され、心に痛みを抱えたジェントリー警部は、信念を曲げずに事件と、腐敗した警察組織に挑んでいく。背筋をピンと張り毅然としたジェントリー警部を演じるのはベテラン俳優マーティン・ショウ。そしてビートルズ・カットでちょっとチャラめの若い相棒バッカスをリー・イングルビーが演じている、親子のようなコンビだが、リーは、「本当に楽しいよ。僕とマーティンはとても息があうんだ。一緒に演じていて楽しいよ。それに興味深い。僕らが意識しているのは、ボスと部下という関係じゃなくて、相棒という関係だ。二人はお互いにムカついたり、好きだと素直に認めたくなかったり、そういう関係なんだ。その関係がとても興味深いね」とRadio Timesに語っている。
新シリーズでは1969年から始まるが、さらにシーズンを重ねたら70年代に突入となる。「70年代まで行けたらとてもうれしいね。すばらしいと思う」とリーは加えた。
骨太ドラマと評判の同シリーズ。競争が激しい事件モノの中でシーズン7まで更新されているには、それだけの理由があるはず。ハイテク捜査とは違った味わい、時代の空気感が堪能できるかも!?(海外ドラマNAVI)
Photo:『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』
(c)Company Pictures