『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のナンシー役、エリザベス・ノーメントがガンで死去

米Netflixの人気政治ドラマ、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』でケヴィン・スペイシー演じる下院議員の秘書役を務めたエリザベス・ノーメントが13日、ガンのためニューヨーク市内の病院で亡くなったことがわかった。61歳だった。

同シリーズは、大統領選で勝利に導いた大統領に裏切られ、約束した国務長官の座を反故にされた主人公フランク・アンダーウッド下院議員が、復讐のために新たな政治のパワーゲームを繰り広げるという物語。エリザベスが演じたのは、地元サウス・カロライナの時代からアンダーウッドに仕えた有能な秘書ナンシー・カウフバーガー役で、シーズン1と2に出演し、番組に貢献した。同作はネット発のTVドラマとして初めてエミー賞を獲得する快挙を成しとげている。

エリザベス死去の悲報に接し、番組のショーランナー、ボウ・ウィリモンは「エリザベスの死を『ハウス・オブ・カード』の全員が深く悲しんでいます。エリザベスは才能ある女優であり、温かい人物で、だれにとっても善い友人でした」と追悼の言葉を発表した。

また、主演のケヴィンもツイッターに「エリザベス・ノーメント安らかに眠れ。皆に愛されたエリザベス亡き後、HOCの撮影現場は虚無感でいっぱいだ」とのメッセージを投稿し、共演者の死を悼んだ。

エリザベスはドラマの舞台でもある首都ワシントンD.C.で、CIA幹部の娘として誕生。名門イエール大学で演劇を学び、数々のシェイクスピア劇で活躍したほか、映画『ウーマン・イン・レッド』、TVドラマ『ロー&オーダー』『ER緊急救命室』などに出演した。エリザベスの冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:エリザベス・ノーメント出演『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
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