『ウェイワード・パインズ 出口のない街』で、映画界だけでなくTV界へも活動の場を広げているM・ナイト・シャマラン。監督・脚本を手掛けた1999年の映画『シックス・センス』で世界に衝撃を与えた彼だが、その映画で11歳ながら見事な演技を披露しアカデミー助演男優賞にノミネートされたハーレイ・ジョエル・オスメントと、最近、約10年ぶりに再会したことを明かしている。
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最新作『ヴィジット』を引っさげて来日したシャマランは、現在27歳となったハーレイとの再会について「10年ぐらい会ってなかったんだ。元気だったよ。彼は他の映画に出演中で、同じタイミングで行っていた写真撮影の現場でばったり会ったんだ!」と楽しげに回想。「再会した時にメール交換をしたんだよ。だからまた直接やりとりできるようになったんだ!」とも話しており、次の再会がいつになるかを心配する必要はないようだ。
そのハーレイをはじめ、『アンブレイカブル』のスペンサー・トリート・クラーク、『サイン』のロリー・カルキンとアビゲイル・ブレスリン、『アフター・アース』のジェイデン・スミスといった子役たちから印象的な演技を引き出してきたシャマランは、今回の『ヴィジット』の子役の演技にも自信をのぞかせている。「僕は子役に恵まれているよ。彼らの本能的な演技力を非常に買っているし、監督する際はその能力に敬意を払う。技術的に演技力に優れている子を求めている訳じゃない。もちろんそれも必要だが、12歳でダニエル・デイ・ルイスばりの演技力はいらない。僕が脚本で描く子どもはこの世の中のどこかに存在している。だからその子を探せばいいだけなんだ」とコメント。
また、『ハプニング』(2008年)以来、7年ぶりにスリラー映画を撮ったことについては「この仕事を始めた当初は『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』『ヴィレッジ』などの特殊なスリラー物を撮っていた。どれも心理的に追い詰められていくスリラーだ。その後はしばらくキッズ向けの映画を撮っていたんだ。幼い自分の子どもも楽しめる映画をね。でも彼女たちがティーンになったことによって以前のような作品作りに戻りたくなった。初期のスタイルに戻れてワクワクしているよ」と語っている。
『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』などの大ヒットホラーシリーズをプロデュースしたジェイソン・ブラムと初タッグを組み、シャマランが原点回帰を果たした『ヴィジット』は、10月23日(金)より公開。(海外ドラマNAVI)
Photo:M・ナイト・シャマラン
(C) Universal Pictures.