『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』ミコ=カタナガール役の祐真キキにインタビュー!

2006年に放送スタートし大ヒットとなったテレビシリーズ『HEROES/ヒーローズ』。その後、日本でもマシ・オカ扮するヒロの「ヤッタ―!」のキメ台詞と共に一大ブームを巻き起こした本作の新章『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』が、現在Huluで配信中だが、これを記念して、本作にメインキャストとして出演した祐真キキさんにインタビュー!彼女の魅力に迫る!

 

――ミコ役が決まった時の心境はいかがでしたか?

嬉しかったです。嬉しいの一言! 部屋じゅう跳び廻りましたね、リアルに(笑)。ただ、受かったその当時は誰にも言ってはいけない契約だったので、京都の実家の親にだけスカイプして。友達に言いたいけど絶対言えない!というのがありました。そしてそれから2週間後に公式キャスト発表があって、撮影には発表から1週間くらいで入りました。トロントでの撮影だったんですけど、現地のプロダクションから「家見つかったか?」と電話がかかってきて、「え!? 家?...」ってなりました(笑)。「用意してくれないのか...」と思って。撮影中の部屋は自分で見つけることというのが契約書の中にあったんですよ。それを知らなくて、3日間のうちに必死で探して、日本人の不動産屋さんでアパートを借りることが出来ました。

――ミコ=「カタナガール」という役とご自身との共通点や、演じる上で苦労したこと、面白かったことなどについて教えてください。

ミコは結構自分自身と重なる部分があります。自然に演じた部分が大きいですね。大変だったのはアクションです。また、台本が撮影ぎりぎりまで変わり続けますし、本作の特徴上、役をつくるにしても勝手にキャラの"過去"をつくったりできないんです。例えば、父親とミコの関係性についても、まだその後の台本が来ていないため、どうなっていくかもわからないので。だからもうプロデューサーに直接聞いて、口頭で教えてもらい、コミュニケーションを取りながら、という状態でしたね。

――ミコとタッグを組んで、ミコの重要な助けとなるレン役の内門徹さんとの共演はいかがでしたか?

徹君、すっごくいい人で。同い年だったし普段も飲みに一緒に行っていましたし、本当にいい友達という感じで仲良くやっていました。二人で英語の台詞を日本語に訳さないといけなかったので、結構一緒に作業しましたね。台本は全部英語でくるんですけど、いつも撮影ぎりぎりなので、翻訳者を介するともう読むのが遅くなってしまい演技に支障がでてきてしまうため、「自分たちでやります」ということにしました。私は京都出身で、彼は横浜育ちなので、私の台詞の中でわからない標準語は「これって標準語で言うやんな?」って聞いたりしてやっていましたね(笑)。

――ミコもレンも日本語のシーンが多いですが、現場では演技指導などはあるのですか?

ないです。現場に日本人はいないので、もし台詞をかんでもカットがかからないんですね。で、カットかからないと役者はそのまま演技続けちゃうじゃないですか。もしかしたら編集に日本人の方がいて調整してくれるのかなと思っていたのですが、オンエアを見たら一発目からかんでたんで、「コレ使われたか~...」と思って(笑)。だからシーズン2がもしできたら、「かんだら止めよう。自己申告で!」と、言っていました。

 

――ジャック・コールマンとの共演シーンはいかかでしたか? 緊張しましたか?

ジャックだから、ということでの緊張はそこまではなかったかなと思います。既に撮影も進んでいて仲が良かったので。もし初対面だったら緊張していたと思うんですけど。結構一緒に飲みに行ったりもしていたので。あと、ジャックが日本語を喋る部分の訳も私がやって、日本語を教えてあげるということもしていましたから。それよりも、もうはじめの一話のシーンが一番緊張しました。

――キキさんは「影響力のある人間になりたい」とおっしゃっていますが、有名にならなきゃいけないと思ったそのきっかけについて、詳しく聞かせて頂けますか?

はい。自分のやりたいことのゴールは、人道支援であったり環境保護であったり。女優という仕事はそのためのツールというか、多くの人に伝えていくために役者を選んだ、というのはありますね。それでアメリカ選んだのも、この1本で世界中に知れ渡るという影響力も大きいです。本当にやりたいことをかなえるには、世界的に有名にならないと意味がないというか。高校卒業してから4年くらいフリーターで、いろいろどうしようかと迷っていて、とりあえずアフリカを見に行こうと思ってタンザニアに一ヵ月行きました。そこでたまたま南スーダンで人道支援をしているアメリカ人の方と知り合ったんです。その人は休暇でタンザニアに来ていて、いろいろと話を聞いたんです。政府からお金を貰いながらそういう仕事をするのには、大学・大学院もちゃんと出て、スキルを身に付けて、死ぬまでそこにいるぞっていうほどの覚悟がないと、出来ない仕事だということを知りました。でもそれを一人でしたところで、救える人の数は凄く限られていて...。やっぱり自分がやりたいこととはちょっと違うのかなって感じたんです。「ここまでは出来ないな...」と思って。やりたいことをやりつつ、本当のゴールを目指せたらなと思いましたね。もうスケールが違うなって。一人で行って、奉仕しても、もうそんな場所は世界中にいっぱいあるじゃないですか。だからそれを変えたくて。そのためには知名度、影響力がある人間になりたいと強く思って、ハリウッドを目指しました。
だから今やっと第一歩を踏み出せたというところです。アメリカでは、「カタナガール」としては知られていても、「キキ・スケザネ」はまだ誰も知らないので、あと1本、2本と、大きい作品を決めて行きたいと思っています。ちょうど今アメリカはクリスマスシーズンで業界も動きがスローになりますから、オーディションも少なくなるので、ちょうど良いタイミングで日本に帰って来られました。もうインタビュー受けまくっています(笑)。

 

――「世界へ出よう」と考えたキキさん、小さい時はどんなでしたか?

かなり自由に育っているので(笑)。小さい時は男の子みたいでしたよ。お兄ちゃんがいたので、外で遊んでいました。クワガタを捕りに行ったり(笑)。親も自由にさせてくれていたと思います。「大学いかへんわ」って伝えた時も、父は「大学いかんでいいわ」って言ってくれて。やりたいことをやらせてくれました。

――「世界に出て行きたい、けど...行けないな...」と思っているような日本の若者に一言メッセージをお願いできますか?

ちょっとでも興味があるんだったら、それで迷っているのであれば、若いうちに、いや、別に大人になってからでも良いと思いますけど、行って、やってみればいいなと思いますね。人生一回なので!

 

祐真キキさんが大活躍している話題の大ヒット作『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』は現在Huluで配信中!

 


Photo:『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』
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ミコ=カタナガール役の祐真キキ