日本版制作記念!『コールドケース 迷宮事件簿』シーズン1が7月スタート

2003年から2010年にかけて米CBSで放送された刑事ドラマ『コールドケース』の日本版がWOWOWで制作され、10月に放送されることは先日お伝えした通り。それを記念し、オリジナル版のシリーズ1がWOWOWプライムにて7月から放送されることになった。

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フィラデルフィアを舞台に、殺人課の刑事リリー・ラッシュを中心とした捜査チームが、時には何十年も前の未解決の殺人事件(通称「コールドケース」)の再捜査に乗り出す本作。事件が起きた当時のヒット曲を劇中でふんだんに使用する演出手法と質の高い脚本が高い支持を得て、全世界で大ヒットを記録した。いまだにDVDやブルーレイ化が実現していないのは、その音楽の権利料が高いためと言われており、今回の放送はいまだに人気の高い本作を見る、またとない機会だ。

『CSI』シリーズを手掛けたヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマーが手掛ける本作。ともに、凶悪犯罪を最新テクノロジーを駆使して捜査していく犯罪捜査ドラマだが、大きく異なるのは、現代のパートと並行して、事件が起きた当時の状況も緻密に再現すること。事件から長い時が経っても忘れられない遺族の悲しみ、加害者の悔恨、事件当時は様々な事情で証言できなかった目撃者の事情など、いろいろな人間の思いが描かれた濃密なヒューマンドラマに仕上がっている。事件の関係者たちに話を聞いていく中、容疑者が二転三転してゆき、謎解きの面白さも楽しめる。

フィラデルフィア市警にある殺人事件の報告が寄せられる。証言したのは、元メイドのボニータ。彼女は27年前、裕福なホワイリー家に雇われていた時に、10代の少女ジルが殺された現場を目撃するが、当時は失業を恐れて沈黙していた。しかしガンに冒されて余命わずかな中、証言することを決断したのだった。事件当時は一家の若い兄弟に容疑がかかったが、名家の子息ということで無罪放免となっていた。市警殺人課の刑事リリー・ラッシュ(キャスリン・モリス)が再捜査に着手することになり、ホワイリー家を訪れて中年となった兄弟に会ってみるのだが...。

『コールドケース 迷宮事件簿』シーズン1はWOWOWプライムにて7月スタート。詳しい放送日は決定次第お伝えしたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『コールドケース 迷宮事件簿』