大ヒット映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の制作が行われていた2年前、ハリソン・フォードが撮影現場で事故に遭い、足を負傷して撮影が遅れたことが大きく報じられた。しかし、実はこの出来事は"怪我の功名"をもたらしていたらしい。
本作で監督を務め、ローレンス・カスダン(『スター・ウォーズ エピソードV/帝国の逆襲』『~エピソードVI/ジェダイの帰還』)とともに脚本も手掛けたJ・J・エイブラムスは、米ニューヨーク市にて開催中のトライベッカ映画祭で、撮影の裏話を明かした。
米IGNが伝えたところによると、ハリソンの怪我により撮影が休止したおかげで、脚本初期稿では相性が良くなかったレイ(デイジー・リドリー)とフィン(ジョン・ボイエガ)の関係を改善させる時間の余裕ができたという。
「宇宙船ミレニアム・ファルコンのセットで、レイとフィンのシーンの撮影にとりかかったとき、最初は全然うまくいかなかったんだ。完成作よりもずっと険悪な仲で、間違った方向にいっていた」と話すエイブラムス。
そんな折、セットの一部が落下してハリソンが怪我をする。「とても恐ろしい日だったけれど、結局、撮影を数週間休止することになってね。その間、作業成果にきちんと目を向けて、レイとフィンの関係を大幅に書き直した。撮影再開時には、シーンを事実上、初めから撮影し直したことになる。物語上、必要な感情を育てる上で、本当にすごく助かった」と続けている。
ハリソンの怪我は関係者をヒヤッとさせたが、完成作に見られるようなレイとフィンの強い相性を実現させ、映画のストーリーを向上させる意外な結果を生んでいたようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:ハン・ソロを演じるハリソン・フォード
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