1980年代に公開され、世界的な大ヒットとなったお化け退治映画『ゴーストバスターズ』と、その続編に当たる『ゴーストバスターズ2』。今夏公開されるリブート版では、メインキャラクター4人に女性がキャスティングされ大きな話題となったが、オリジナルシリーズのファンからバッシングの声が上がっていると報じられている。
米E!Onlineによると、今年3月に本作の予告編が公開された後、TwitterをはじめとするSNSで「Ghostbusters reboot(リブート版『ゴーストバスターズ』)」と検索すると、ネガティブなコメントやバッシングの声ばかりが目立つというのだ。
そんなオリジナルファンの厳しい意見に対し、新メインキャストの一人であるメリッサ・マッカーシーが心境を明かしている。「"私の子ども時代をメチャメチャにした!"なんていうコメントを見ると、"映画に出演している女性4人が、人の子ども時代を破壊すると思う?"と言いたくなるわ」とコメント。続けて、「ただジッと座って、インターネットという見せかけの世界で毒を吐いているなんて、家族と疎遠で友達もいない人たちの姿が目に浮かぶようだわ。彼らが友達を見つけられることを願うばかりね」と反論している。
ネットユーザーが不満を示しているのは、メインキャストが全員女性という点だけではない。4人のうち唯一アフリカ系のレスリー・ジョーンズ演じるパットン・トラン役だけ、学位がなくストリートで身に付けた知識でゴーストを退治しているという設定も、バッシングの対象となっている。クリステン・ウィグ扮するエリン・ギルバートはコロンビア大学の素粒子物理学博士。残る2人にも学歴がある点が、ファンはお気に召さないようなのだ。
その点についてメリッサは、「もともとポール・フェイグ監督は、パットン役には私を想定していたと思うの。途中で役が入れ替わっただけで、パットンは白人、またはヒスパニック系になる可能性もあったのよ」と、アフリカ系のレスリーが起用されたことは単なる偶然であることを強調している。
公開前からファンの風当たりは強いようだが、オリジナル版でメインキャラクターの一人、レイモンド・スタンツ博士を演じたダン・エイクロイドは、「オリジナルシリーズよりも、笑いもコワさも盛り沢山で面白いし、ビル・マーレーも出演しているから、友達も連れて劇場に観に行くよ!」と、リブート版を擁護するコメントを発している。
女性のゴーストバスターズが活躍するリブート版『ゴーストバスターズ』は、8月19日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ゴーストバスターズ』