『X-ファイル』のデヴィッド・ドゥカヴニーが主演・製作総指揮を務める米NBCの犯罪ドラマ『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』が、シーズン2をもって終了となることが決まった。米Varietyなどが報じている。
アメリカで実際に起きた無差別殺人事件をベースにした本作の舞台は1967年のロサンゼルス。市警察の刑事サム・ホディアックを主人公に、のちに女優のシャロン・テートら罪の無い人々を無差別に惨殺して世界を震え上がらせたチャールズ・マンソン率いるマンソン・ファミリーの台頭など、実際に起きた事件を架空のキャラクターを交えながら描くクライムドラマだ。
2015年にスタートした『アクエリアス』は、従来のTV放映の形を取ると同時に、放送開始翌日にインターネット上でシリーズ1の全13話を一挙公開したことでも注目を集め、サマーシーズンに開始されたTVドラマの中で公開後最初の24時間にNBC.comで最も多く視聴された番組に。シーズン2は本国アメリカで今年の6月から9月にかけて放送されたが、初回はCMなしの2時間スペシャルという形で放送するも視聴者数は270万人と振るわず、シーズン途中には木曜から土曜へと放送時間を変更されていた。
放送時間の変更が発表された8月の時点でクリエイターのジョン・マクナマラ(『新・第一容疑者』)は、「我々は今回生き延びた。次もきっとそうなるはずだ」と、シリーズ更新を願っていたが、その祈りは届かなかった格好だ。情報筋によれば、数人のキャストは数ヵ月前に契約を解除されていたという。
ただし、この知らせは『X-ファイル』のファンにとっては朗報かもしれない。今年製作されたシーズン10(『X-ファイル2016』)に続くシーズンが待望されている同シリーズは、クリエイターのクリス・カーターと主演のデヴィッド、ジリアン・アンダーソンのスケジュールを調節するのが鍵とされているため、デヴィッドがフリーとなれば企画は進めやすくなりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』
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