『L.A. LAW/7人の弁護士』クリエイター、リブートを承諾した理由は?

ドラマ『冒険野郎マクガイバー』や映画『リーサル・ウェポン』『エクソシスト』など、リブートが流行っている米ドラマ界。そんな中、法廷ドラマ『L.A. LAW/7人の弁護士』も同様の企画が動いているが、クリエイターのスティーヴン・ボチコーは当初、リブートには反対だったという。

『L.A. LAW』は、ロサンゼルスの有名法律事務所に勤める弁護士たちの活躍を描く法廷ヒューマンドラマの傑作で、1986年から8シーズンにわたって米NBCで放送された。ジミー・スミッツ(『ゲットダウン』)やブレア・アンダーウッド(『エージェント・オブ・シールド』)、ジョン・スペンサー(『ザ・ホワイトハウス』)といった俳優たちを一躍有名にしたほか、エミー賞作品賞を4回も受賞している。

その本作のリブートについて、米TV Guideが伝えたところによると、ボチコーは過去5年から10年にかけて、新たなバージョンを作る案には何度もノーと答えてきたとのこと。「でも、オリジナル版の脚本家で、友人・協力者でもあるウィリアム・フィンケルスタインに説得された。彼はこう言ったんだよ――2016~17年における法廷の物語は、30年前には存在しなかったものだとね。確かにその通りだ。法曹界の文化はもとより、いかに文化そのものが変貌したかを表現するチャンスが今なんだ」と、ボチコーは話している。

30年前の法廷には存在しなかった題材を取り上げて、新鮮な物語を語ることで、ボチコーは『L.A. LAW』をリブートする意義を見出したようだ。

ちなみに、ボチコーは『L.A. LAW』のほかにも、『ヒル・ストリート・ブルース』『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』『天才少年ドギー・ハウザー』といった有名ドラマを生み出しているが、現代向けのリブートに向いているのは『L.A. LAW』だけだと考えているそうだ。

なお、リブート版のプロジェクトに本格的にゴーサインが出れば、早ければ来年の秋に放送が始まる見込み。ボチコーは、オリジナル版のキャラクターを二人以上は登場させることも検討しているという。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジミー・スミッツ
(C)Mayuka Ishikawa/www.HollywoodNewsWire.net