サスペンス映画の金字塔『サイコ』の前日譚を描く『ベイツ・モーテル』や、1976年の大ヒットホラー映画『オーメン』の後日談となるTVシリーズなどを手がけてきた米A&E局が、今後はドラマ制作を行わない方針であることを発表した。米Deadlineが報じた。
A&Eはこの2年間、『60 Days In(原題)』や『Leah Remini: Scientology and the Aftermath(原題)』、『LIVE PD(原題)』などリアリティ番組やドキュメンタリー番組の制作に力を入れている。A&Eのドラマ部門代表のガブリエル・マラーノはすでにA+E Studiosに移籍しているという。
2001年から2002年に2シーズン放送したリーガルドラマ『100 Centre Street(原題)』を製作して以来、2008年ー2009年シーズンにはミニシリーズの『アンドロメダ・ストレイン』と『The Cleaner and The Beast(原題)』を手がけた。その後2013年にスタートした『ベイル・モーテル』は同局製作のドラマの中で最大のヒット作となり、4月24日(月)に幕を閉じるまで5シーズン続いた。
A&Eと米Lifetimeの副社長、ロブ・シャレノー氏は、「これまで私たちが手がけてきたすべての作品を誇らしく思います。『ベイツ・モーテル』は最高の番組の一つだと思いますが、スケジュールの点で少しばかり問題があり、それをサポートするシステムはありませんでした。それがA&Eの力を示していると思います。私たちがドラマ部門に費やした投資額を考えれば、成功を収めたと言えるかもしれません」と、コメント。「ノンフィクションの番組製作を成功させていますが、この市場が本当に飢えているのです」と、リアリティ番組やドキュメンタリーを多く制作していることについて説明した。(海外ドラマNAVI)
Photo:米A&E『ベイツ・モーテル』で主人公ノーマン・ベイツを演じたフレディ・ハイモア
(C)Ima Kuroda / www.HollywoodNewsWire.net