第七章の幕がついに開けた大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。その原作「氷と炎の歌」小説シリーズの作者であるジョージ・R・R・マーティンは、小説の執筆に時間がかかっており、原作ファンをやきもきさせていることで有名だ。ところが実は、小説の第六部「冬の狂風」の出版が意外に近いのではないかという説を、米Vanity Fairが伝えている。
ファンの間でささやかれている同説には根拠がいくつかあるようだ。まず、ドラマ版でダヴォス・シーワースを演じるリーアム・カニンガムが、今年の2月、「今年はシーズン7プレミア放送に向けて特別なことが起きる」と発言したこと。
また、今週後半に開催される祭典サンディエゴ・コミコンで、『ゲーム・オブ・スローンズ』パネルトークの司会を務める人物について、放送局の米HBOが沈黙を守っていること。これは、放映初期の年に司会を務めたのち、小説執筆に専念していたマーティンが、サプライズとして司会に返り咲く予兆ではないかという。
さらにマーティン自身、7月8日付のブログ記事において「このところ働き詰めで、読書や映画鑑賞はずいぶんおろそかになってしまった」と伝える一方、今の気持ちを「満足」と記していることも、同説を支える根拠となっている。
ちなみにマーティンは、ドラマの展開が小説とは異なっているのを嫌うファンに向けて、「小説の『冬の狂風』はいくつかの点でドラマと違うけれど、それ以外の点では類似した内容になるだろう。ドラマで死んだのに小説では生きているキャラクターは、現時点でたぶん十数人いる(加えて、小説にしか登場しないキャラクターもいる)。だからドラマと小説は完全に同じというわけにはいかない」と話している。
果たしてこの夏、ファン待望の新刊についての発表はあるのだろうか?(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョージ・R・R・マーティン
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