米Spikeで放送され、日本ではNetflixにて配信されているスティーヴン・キングの小説が原作の『ザ・ミスト』が、シーズン1で終了となることが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。
キング著の「霧」がベースとなっている本作は、小さな町に立ち込めた一見無害な霧が、とてつもない混乱を引き起こす痛ましい物語。パイロット版の製作が今年2月に決定した後、製作陣のプレゼンと脚本の内容を見た同局が。パイロットのステップを飛ばして10話構成のシリーズ制作を決定。小説と映画の両方をベースに、独自のストーリーが語られた。
主人公ケヴィン役のモーガン・スペクター(『パーソン・オブ・インタレスト』)のほか、霧のない外部に潜む未知の危険から娘を守るために闘うイブ・カニングハム役のアリッサ・サザーランド(『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』)、現代のエコロジカルを持った殉教者ナタリー役でフランセス・コンロイ(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)ら、TVドラマで活躍する俳優たちが出演。
ニールセン調べによると、初回の放送では視聴者数が120万人だったものの、以降は録画視聴を含めても80万人程度に留まり、18歳〜49歳層においては、ケーブル放送のドラマの中でもトップ30に食い込むこともできなかったようだ。
Spikeは親会社のViacomが行う企業改革の大きな計画の一環として、2018年1月にSpikeからParamount Networkに名称を変更することが決定しており、『ザ・ミスト』の終了もこれに伴う形で決断された。今年3月、Spike及びParamount Networkのケヴィン・ケイ社長は、シーズン1の評価が良ければParamount Networkに移籍して継続していく可能性があることを語っていたが、残念ながらそれは実現しなかった。
Paramount Networkでは、ケヴィン・コスナー主演で牧場を営む一家の土地権利をめぐる問題を描く『Yellowstone(原題)』や、1970年代を舞台にしたコメディドラマ『American Woman(原題)』、1988年の学園サスペンス映画『ヘザース/ベロニカの熱い日』をベースにしたブラックコメディドラマ『Heathers(原題)』などを放送する予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・ミスト』