英国女王エリザベス2世の素顔に迫り、高い評価を得ているNetflixの『ザ・クラウン』。シーズン1&2でクレア・フォイが演じた女王役を、時の流れを受けてキャスティングし直されることが報じられていたが、英犯罪捜査ドラマ『ブロードチャーチ』のオリヴィア・コールマンが、シーズン3&4でクレアの後を引き継ぐことが分かった。
1952年に、25歳で女王に即位したエリザベス2世の生涯を描く『ザ・クラウン』だけに、時代の流れは避けて通れない。クレアに老けメイクをさせて続投させる手段もあった訳だが、その点については、以前に当サイトのインタビューでスティーヴン・ダルドリー監督が次のように語っていた。
「当初から、女王の若い頃と中年の頃、シニアの頃という3つの時代には、それぞれ別の女優を起用しようと考えていた。クレアに老けメイクをさせるのも大変だし、もし作品が好評で7、8シーズンも続くことになればクレアを長い間拘束することになってしまうからね」
米Varietyのインタビューでは、「クレアの何が美しいって、その若さだ。それぞれの年齢から滲み出る疲労感を考えると、若者に中年期を演じるようには頼めない。30代と50代では、その感覚が違うからね」とコメントし、33歳のクレアが女王の中年期を演じることに違和感を抱えていたようだ。
『ブロードチャーチ』に出演していたオリヴィアは、トム・ヒドルストン主演の犯罪サスペンスドラマ『ナイト・マネジャー』や『ピープ・ショー ボクたち妄想族』、『Fleabag フリーバッグ』などにも登場し、サスペンスからコメディまでこなす幅広い演技を披露している。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・クラウン』シーズン1より
Alex Bailey/Netflix