『ハンニバル』『アメリカン・ゴッズ』などの製作総指揮を務めたブライアン・フラーが、アン・ライスの小説シリーズ「ヴァンパイア・クロニクルズ」のTVシリーズ化に乗り出すことを、米Deadlineなど複数メディアが報じた。
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吸血鬼の自伝形式で書かれた小説シリーズ「ヴァンパイア・クロニクルズ」は、アメリカでは今日までに12巻が刊行されている人気シリーズ。日本では最初の小説にあたる「夜明けのヴァンパイア」の翻訳版が早川書房から、2作目以降は扶桑社から刊行されている。
Facebookの「ヴァンパイア・クロニクルズ」公式ページでアン・ライスの息子クリストファー・ライスが投稿した記事によると、アンの小説の映像化はフラーにとって長年の夢だった。ティーンエイジャー当時、アン本人、さらには映像化の権利を所有するプロデューサーに、「夜明けのヴァンパイア」を映画化したいという希望を直接伝えて掛け合ったフラーだったが、"まだ若すぎる"という理由でプロデューサーから断られたという。ちなみに同小説は、トム・クルーズ&ブラッド・ピット主演で『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』として1994年に映画化され、大ヒットした。
パラマウントTVとアノニマス・コンテンツが共同制作する今回のTVシリーズにあたっては、クリストファーが脚本と製作総指揮を担い、原作者のアンも製作総指揮に名を連ねる。フラーのポジションは未定となっている。
これまで『スター・トレック:ディスカバリー』『アメリカン・ゴッズ』と、立て続けにショーランナーを降板したフラーだが、プロデューサー・脚本家としての手腕には定評がある。少年時代からの夢がどのように実を結ぶのか、楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
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