2018年の注目ドラマをチラ見せ!<vol.7>ベネディクト・カンバーバッチ主演のリミテッド・シリーズ『Patrick Melrose』

全米で2018年前後に始まる注目ドラマの予告編をお届けする本連載。7回目の今回は、『SHERLOCK/シャーロック』や『ドクター・ストレンジ』での活躍で知られる人気俳優ベネディクト・カンバーバッチが、ありえないくらい面白くて高貴なプレイボーイを演じる米Showtimeの『Patrick Melrose(原題)』をご紹介しよう。

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米Showtimeと英Sky Atlanticが共同で製作する本作は、イギリスの作家エドワード・セント・オービンの半自伝的なベストセラー小説「パトリック・メルローズ」を原作とする5話構成のミニシリーズ。カンバーバッチ演じる主人公パトリック・メルローズは、上流階級育ちで破天荒なプレイボーイ。幼い頃に親から受けた虐待の記憶を消そうと、酒とドラッグに溺れる日々を送るが、やがて再生への道をたどり始める...というストーリー。どのエピソードも、主人公パトリックの様々な年代の数日間に焦点を当てたもので、1960年代は南フランスを、1980年代はニューヨークを、そして2000年代初期は英国を舞台にしている。

パトリックの父親役はヒューゴ・ウィーヴィング(『ホビット』)、母親役はジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』)。ほかには、ブライス・ダナー(『ミート・ザ・ペアレンツ』)、アリソン・ウィリアムズ(『GIRLS/ガールズ』)、ホリデイ・グレインジャー(『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』)、アンナ・マデリー(『名探偵ポアロ カーテン~ポワロ最後の事件~』)らが名を連ねる。

ベネディクトは本作で主演だけでなく製作も兼任。5話すべてで、アン・ハサウェイ(『プラダを着た悪魔』)主演の『ワン・デイ 23年のラブストーリー』の原作・脚本を手掛けたデヴィッド・ニコルズが脚本を、エドワード・ベルガー(『ぼくらの家路』)が監督を務めている。

本作の予告編は、パトリックがレストランで浴びるように酒を飲み、ろれつが回らなくなっているシーンから始まる。繰り返し思い出してしまう忘れたい記憶。威圧的な父親に虐待される幼いパトリックと、それを見て見ぬふりをする母親。そんなパトリックはやがて成長し、父親の死をもってしてもトラウマを乗り越えることができず、その呪縛に長い間苦しむ。ドラッグや酒に溺れ、感情の起伏も激しく、「こうあるべき」という理想の姿と現実とのギャップに悩み葛藤する姿が描かれている。虐待、トラウマ、依存症という重いテーマを扱いながらも、ベネディクトの哀愁漂うコミカルな演技が光る。

『Patrick Melrose』は米Showtime、英Sky Atlanticにて2018年プレミア放送予定。

Photo:ベネディクト・カンバーバッチ
(C) JHMH/FAMOUS