西部開拓時代のアメリカを舞台に、ガンマンや無法者、娼婦たちが繰り広げる物語を描いた『デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン』(以下『デッドウッド』)。2006年に3シーズンで幕を閉じた同作だが、そのリバイバル版が正式に映画となって米HBOにて復活することが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。
TV批評家協会夏のプレスツアーで、米HBOの番組編成局長のケイシー・ブロイズ氏は同映画の撮影は今年の10月にスタートし、放送は米HBOにて来年2019年春を予定していると発表した。映画版はドラマ版と同じスタッフで、デヴィッド・ミルチが脚本を、ダニエル・ミナハンが監督を務めるという。
シリーズが幕を閉じた当時、ミルチはシーズン4のエピソード数についてHBO側と折り合いがつかず、シーズン更新に至らなかったことを明かしていた。そして昨年7月、TV批評家協会夏のプレスツアーでブロイズ氏は、ミルチから預かった脚本に目を通したことを話しており、今年の1月には同作復活の可能性がかなり高いことも述べていた。その発言が実現したことになる。
2004年に放送がスタートした『デッドウッド』は、1話約5億円という高額の製作費を費やした作品だったが、わずか3シーズンで終了。映画・TVシリーズのデータベースサイトIMDbのスコアを基に、マーケティングのデータサイトが2016年に発表した「ファンの評価は高かった短命ドラマランキング」では数あるドラマの中で7位にランクインしており、ファンには愛されている作品であることが証明されていた。
オリジナルシリーズでは、ティモシー・オリファント(セス・ブロック役)、イアン・マクシェーン(アル・スウェレンジン役)、モリー・パーカー(アルマ・ギャレット役)、アンナ・ガン(マーサ・ブロック役)、ジョン・ホークス(ソル・スター役)、ロビン・ワイガート(カラミティ・ジェーン役)、W・アール・ブラウン(ダン・ドハーティ役)、デイトン・キャリー(チャーリー・ウッタ―役)らが出演。
ファンにとっては10年以上待った期待の新作。映画版の詳細が分かり次第、随時情報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:ドラマ版での存在感は凄かった! イアン・マクシェーン
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