歌の才能を見出され、スターの階段を駆け上がっていくアリーの成功と葛藤と愛を描き、心揺さぶる映画『アリー/ スター誕生』。活動休止からの復帰作となる本作で、迫真の演技と魂の歌声でヒロイン、アリーを熱演する"歌姫"ガガ。そして俳優ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』)が初監督を務めることでも話題の本作が、第75回ベネチア国際映画祭のアウトオブコンペティション部門に出品され、ガガとブラッドリーがレッドカーペット・セレモニーに姿を見せた。
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『アリー/ スター誕生』は、ウェイトレスをしながら歌手になることを夢見るアリー(ガガ)が、世界的ロックスターのジャクソン(ブラッドリー)と出会い才能を見出され、一気にスターダムを駆けあがっていくサクセスストーリー。自分の容姿にコンプレックスを抱えながらも、"等身大の自分"を大事にしながらショービジネスの世界に飛び込むアリーの"苦悩"と"喜び"に満ちた人生は、歌手として不遇の時代を経てからトップの座に上り詰めたガガの人生と重なるところもあり、彼女の演技と歌に注目が集まっている。さらにメイン楽曲「Shallow」をはじめとする19曲もの楽曲はガガとブラッドリーによる映画のための描き下ろし。素晴らしい楽曲の数々がストーリーを彩り、観る者の心を揺さぶる感動作だ。
公式上映前のレッドカーペットに登場したガガ。会場前に敷かれたレッドカーペットの周りには、"女優ガガ"をカメラに収めようとするマスコミと、会場に駆け付けた 2000人余りのファンで溢れかえった。淡いピンクのファードレス姿のガガとタキシード姿のブラッドリーが会場に登場すると地鳴りのような歓声が沸き起こり、丁寧にファンサービスをしながら二人はスクリーニング会場へと移動。ワールドプレミア試写では、アリーが初めてステージに上がりメイン楽曲「Shallow」を歌うシーンで、上映中にも関わらず会場から拍手喝采が起きる異例の称賛が。上映後にはガガとブラッドリーにスタンディングオベーションで割れんばかりの拍手が起きた。
全米批評家サイトRotten Tomatoesで94パーセントと非常に高い評価を得ており、同日行われた記者会見でも会見場は超満員と、注目と期待の高さがうかがえる『アリー/ スター誕生』。ガガは自身が演じたアリーのキャラクターついて、「私はあまり容姿に恵まれていなかったから、レコード会社の上層部はわたしの歌を他の歌手に歌わせたがったけれど、私は闘ったの。私は自分のやり方でやりたかった。常に自分の歩む道は自分で決めたかったのよ。そこがアリーと同じところね」とコメントし、どんな逆境に置かれても"ありのままの自分"を信じ続けるアリーと自身を重ね合わせた。初監督兼主演を務めたブラッドリーは、「僕が演じたジャクソンは、自らの名声については全く気にかけていない。彼は自分の意志を大事する。そうしてアリーと運命的な出会いをするんだ」と自身の役柄について語り、「僕にとっての名声は、一瞬にして訪れて去ってゆく"ノイズ"のようなもの。あとに残るのは孤独。そんなリズムをこの映画にも持たせたかった」と監督として導きたかった作品の方向性について明かした。
「ここに100人の人がいて、たとえ99人が(自分を)信じてくれなくても、ただ一人の人が信じてくれればいい。それがブラッドリーだったのよ」とガガが語るように、圧倒的な信頼関係で結ばれる二人がタッグを組んだ映画『アリー/ スター誕生』は、12月21日(金)よりワーナー・ブラザース映画配給にて全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:第75回ベネチア映画祭『アリー/ スター誕生』レッドカーペットにて
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