『ヴァンパイア・ダイアリーズ』イアン・サマーハルダー、再び吸血鬼ドラマに出演を決めた理由とは

ヴァンパイア兄弟と人間の美少女の三角関係を描いた大ヒットドラマ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』(以下『VD』)のデイモン役で知られるイアン・サマーハルダーがNetflixの新作ヴァンパイアドラマに出演することは既にお伝えしている通り。8シーズン続いた人気シリーズでヴァンパイアを演じきった彼が、再びヴァンパイアがテーマのドラマへの出演を決めた理由について、米Popsugarに明かした。

イアンが新たに出演するNetflixのドラマは『V-Wars(原題)』。米ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家、ジョナサン・メイベリー著の同名アンソロジー小説を原作とし、人間を血に飢えた吸血鬼に変えてしまう未知のウイルスのせいで、次々と増殖する吸血鬼たちと、生き残った人間との熾烈な闘いを描くもの。イアンは、生き残った人間、ルーサー・スワン医師を演じる。ルーサーの親友マイケル・フェインは、そのウイルスのせいで、殺人吸血鬼になってしまい、吸血鬼グループのリーダーとなる。その一方で、ルーサーはなんとかこの事態の原因究明に乗り出していくというストーリー。

幸いにも? 新作ではヴァンパイアではなく人間を演じることになるが、彼がもう一度ヴァンパイアの世界に身を投じることを決意したのは「ストーリー」の魅力にほかならず、『V-Wars』では、『VD』ではできなかったこと全てに挑戦できるからだという。

「もし(映画『トワイライト』で僕と同じように長い間ヴァンパイアを演じてきた)ロバート・パティンソンが別のヴァンパイア映画シリーズをまたすると知ったら、みんな、どこかおかしいんじゃないかって思うだろう?(笑)」と、自身と同じようにヴァンパイアシリーズで名を馳せたロバートを例に挙げて笑いを取ったイアン。「でも、新しいドラマにもメッセージが込められている。『VD』での経験も、ファミリーも大切に思っているけど、(『V-Wars』では)本当の意味で社会問題に取り組むことができるんだ」

イアンにとって『VD』と『V-Wars』の大きな違いは、前者がネットワークテレビ(米CW局)での放送だったのに対し、後者は動画配信サービスという点だという。「レーティングがないから、より現実に即したドラマが製作できる」と、イアンは説明している。「人生で起こったことをドラマにできる。ネットワーク局では取り組むことができない社会問題などを、真実からかけ離れていない架空の物語に結びつけることができるんだ」

もちろん、このドラマの核が"ヴァンパイア"であることはイアンも承知している。「でもパフォーマンスは真実に基づいていて、ぞっとするようなものだ。僕らはとても、とても一生懸命に作品を作っている。みんなにも気に入ってもらえたら何よりだよ」

『V-War』は現在撮影の真っ最中。2019年にNetflixにて配信開始予定。 (海外ドラマNAVI)

Photo:『ヴァンパイア・ダイアリーズ』
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