現代のロンドン、ベーカー街を舞台にシャーロック・ホームズがロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)に協力しながら次々と難事件を解決していく『SHERLOCK/シャーロック』。主人公を演じるのはイギリス出身の実力派俳優ベネディクト・カンバーバッチだ。すらりとした長身と知的な顔立ちが大人気なベネディクトについてご紹介しよう。
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1.両親ともに俳優のサラブレット
ベネディクトの一族はイギリスの名門一族として知られており、父は俳優のティモシー・カールトン、母は女優のワンダ・ヴェンサムという美男美女カップル。父の一族はロンドンの社交界では有名で、15世紀のイングランド王、リチャード3世の直系というから驚き。
そんなセレブ一族に生まれたベネディクトは、両親に愛されながら恵まれた環境で育っている。8歳から寄宿学校に通い、13歳から18歳まではイギリス屈指の超名門私立ハーロウ校へ。すでにその頃には演劇への関心が芽生え始めており、芸術奨学生として入学したという。そしてマンチェスター大学で演劇を学び、卒業後はロンドン音楽演劇アカデミーで本格的に演技の修行をして、修士号まで取得している。まさに演劇のエリートコースともいえる経歴だ。"親の七光り"だけではない、その経験が今の演技力の糧となっていることはいうまでもないだろう。
2.プライベートも充実!
これほどの人気俳優でありながら、ゴシップ誌に登場することはあまりないのは、愛妻家として知られる二人の子どもの父親だから。妻は舞台やオペラの監督や脚本を手がけている女優のソフィー・ハンター。知的な雰囲気を持つ長身のスレンダー美人で、オックスフォード大学出身という才媛だ。大学卒業後はニューヨークにあるサラトガ国際演技センターで演劇について学んでいる。美貌だけでなく、演劇に対するストイックな姿勢もベネディクトとはぴったりの相性だったのだろう。
2009年の映画『Burlesque Fairytales(原題)』での共演をきっかけに知り合った二人は、2014年に婚約。新聞の告知欄で婚約を発表し、その古風な方法が話題となった。翌年2015年に結婚し、今では二人の男の子に恵まれ幸せそのもの。レッドカーペットでは夫婦そろって登場することも多く、183センチの長身のベネディクトと大女優の中に混じっても遜色ないソフィーはお似合いのカップルだ。
3.『SHERLOCK』以外の出演作は?
『SHERLOCK』で大ブレイクしたベネディクトだが、それ以前にも数々の作品に出演している。イギリスの舞台を中心に着実にキャリアを積んだあと、映画やドラマの世界へ進出。2007年のゴールデングローブ賞作品賞を受賞し、アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『つぐない』ではキーラ・ナイトレイ演じる主人公の兄の友人役、2008年の『ブーリン家の姉妹』ではスカーレット・ヨハンソンの最初の夫役で出演。ハリウッドを代表する女優たちに負けない存在感のある見事なバイプレーヤーぶりを見せている。
『SHERLOCK』が始まってからは一流監督からのオファーが続々舞い込んでくる。特に主演を務めた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』では、その演技が世界中に絶賛された記念すべき作品。ベネディクトが演じたのは、第二次世界大戦中にドイツ軍が採用した暗号エニグマの解読に取り組むイギリス人数学者で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。天才的な頭脳を持つが、他人とのコミュニケーションがうまくとれず、かつ誰にも言えない秘密をかかえているという複雑な役どころだが、自らが持つ知的な雰囲気と悲哀に満ちた表情でパーフェクトに演じきった。頭脳明晰で変人、という点はどこか『SHERLOCK』に共通するものがある。
その他にも、Marvel映画『ドクター・ストレンジ』、ジョニー・デップと共演した『ブラック・スキャンダル』、声優を務めるアニメーション映画『グリンチ』といった作品で演じる役ごとに様々な顔を見せている。
4.今後もベネディクトから目が離せない!
今やイギリスだけでなく、全世界で注目されているベネディクト。高貴なプレイボーイを演じる『パトリック・メルローズ』をはじめ、これからも続々と話題作に出演することは間違いない。(海外ドラマNAVI)
Photo:ベネディクト・カンバーバッチ
©HUBERT BOESL/FAMOUS