今一度"スネイプ"を!『ハリポタ』キャスト&スタッフがアラン・リックマンを語る

世界中で空前の大ヒットを記録し、社会現象も巻き起こしたファンタジー映画『ハリー・ポッター』(以下『ハリポタ』)シリーズ。本作で、スネイプ先生役を演じていたアラン・リックマンは、仲間たちにとってとても特別な存在だった。彼が69歳でこの世を去ってからもうすぐ3年。『ハリポタ』の出演者&スタッフがアランとの思い出を振り返っている。米Entertainment Weeklyが伝えた。

・イヴァナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド役)
「アランは(役柄を徹底的にリサーチする)メソッド演技の俳優で、彼が現場にいるだけでみんなが怖がっていたわ(笑)廊下で不気味な様子でいたことも覚えてる。彼は笑ったりしないし、私たちも彼のことを話すときは何だか萎縮してた。でも、特に忘れられない思い出があって...アランは撮影には、ほとんど毎回と言っていいほど小さな子どもたちを大勢招待していたの。黒いローブを身にまとったスネイプが衣装を汚さないように胸当てを着けて、彼とおしゃべりができて幸せそうな様子の子どもたちに囲まれる姿は、ほんとに奇妙な光景だったわ」

・オリヴァー・フェルプス(ジョージ・ウィーズリー役)
「アランが授賞式か何かから戻ってきた時、ギフトボックスの中にiPodが入っていたことがあったんだ。まだiPodが発売されたばかりの頃さ。メイク室で彼の隣に座った僕は、iPodの使い方を教えることになってね、"どうやってやるの?""合っている?"と尋ねてきてさ。まさか自分の人生でそんなことが起こるなんて思ってもみなかった。スネイプのウィッグを外せば彼はとても親しみやすい、素晴らしい人だった。ついさっきまでスネイプだったのに、次の瞬間にはとても魅力的なアラン・リックマンになっている姿を見るのはとても面白かったよ」

・ワーウィック・デイヴィス(フリットウィック先生役)
「アランがスネイプのローブとウィッグを身につけて大広間に入ってきた時、その場が静まりかえるのを感じた。ある日、彼がヘッドテーブル(先生用のテーブル)に着いたとき、私たちに見せていたミステリアスな幻想が打ち砕かれたことを覚えているよ。iPodのイヤホンの白い線が、彼のウィッグの後ろからローブの方へ垂れているのを見たんだ。彼はただ静かに何かを聴いていたんだが、私はスネイプ先生であるアランがiPodで何を聴いているのか、不思議でたまらなくなった。オーディオブック? シェイクスピア? クラシック音楽? ユーロポップ? テクノビート? わからない。彼に聞くことはしなかったが、聞けばよかったよ。ぜひ知りたかった」

・クリス・コロンバス(『賢者の石』&『秘密の部屋』監督)
「僕が初めて彼に会った時、アランただ、とても恐ろしかった。考えてみてほしい、あの『ダイ・ハード』の男がいるんだから。彼がシリアスな雰囲気を出そうものなら、それはもう地獄のような威圧感さ。でも、役柄について話し合うために一緒にディナーをしたら、彼が微笑んでくれてね。一変して、彼は世界中で最も温かく、素敵な人間になったんだ。素晴らしいユーモアセンスの持ち主で、彼との仕事はただただ素晴らしい時間だったよ」

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
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