1994年に全米で始まったシーズン1から2000年のシーズン6までで『ER 緊急救命室』の看護師キャロル・ハサウェイ役を演じ、1995年にエミー賞を受賞、以降も5年続けて同賞にノミネートされたジュリアナ・マルグリーズ。『ER』を代表するキャラクターの一人を演じてきた彼女は今、新しい医療ドラマで主演を務めているが、医療ドラマにまつわる撮影の苦労を語っている。米Hollywood Reporterが報じている。
ジュリアナが出演する新作ドラマ『The Hot Zone(原題)』は、エボラ出血熱を題材にしたミニシリーズで、1989年の米国首都ワシントンD.C.を舞台にしたもの。ジュリアナは、アメリカ軍所属の科学者ナンシー・ジャックスを演じる。ナンシーは、秘密部隊のSWATチームと協力し、エボラウィルスのパンデミックを防ぐべく全力を尽くすという役どころだ。
同作は、アメリカ人のベストセラー作家リチャード・プレストンが1994年に執筆した同名ノンフィクション小説を題材に、ケリー・サウダーズ(『アンダー・ザ・ドーム』)、ジェフ・ヴィンター(『アイ,ロボット』)、リドリー・スコット(『グッド・ワイフ』)らが製作陣に名を連ねている。
「この話を読んで、ストーリーにとても惹きつけられたの。扱っている題材はとても重要なテーマだし、脚本も本当によくできていた。あまりにも素晴らしかったから、『ER』を終えた時に2度と医療ドラマはやらないと自分に誓ったことをすっかり忘れてしまっていたわ。化学防護服を着て、"免疫蛍光抗体法"とか何とかかんとか...難しい医療用語をたくさん言わないといけなくて。その上、防護服についている(通気を良くする)ファンがうるさくて、自分のセリフが聞こえなくて混乱したわ。頭が真っ白になったの。閉所恐怖症だったことも思い出したのよ。この撮影が終わってよかった...もう2度とやりたくないわ(笑)」と同作の撮影がいかに大変だったかを明かした。
「撮影が終わってかつらや衣装を脱いで、ジーンズや履きなれた靴に着替えるとようやく自分に戻れたと思うの」と話すジュリアナ。演じる役に全力でぶつかる彼女にとって、キャラクターと自分自身との区別をつけることが大切だともコメントしている。
そんなジュリアナが主演する新作医療ドラマ『The Hot Zone』は、5月下旬に米ナショナル・ジオグラフィックにて放送された。
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『ER 緊急救命室』
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