リアルタイムでストーリーが進行するという斬新な設定で世界的な大ヒットとなり、日本でも海外ドラマ人気の火付け役となった、犯罪アクションドラマ『24-TWENTY FOUR-』。海外ドラマの金字塔と称される本作を生み出した米FOXが、再び同じスタイルのドラマを製作する可能性はあるのだろうか!? その点についてFOXの重役が応え、米Deadlineが報じている。
『24』は、CTU(テロ対策ユニット)のロサンゼルス支局に務めるジャック・バウアー捜査官が、テロの脅威に果敢に挑んでいく姿を追うアクションドラマシリーズで、2001年より8シーズンにわたり放送された。『24』がほかの作品と一線を画し、大ヒットを記録した要因のひとつは、なんといってもその斬新な設定だろう。キーファー・サザーランド演じるCTU捜査官のジャック・バウアーがテロ事件の解決に挑む24時間がそのままドラマとして描かれており、1話で1時間だけ時間が進行する。全24話で1日を描くというTVドラマの可能性を大いに広げた作品として、今なお根強い人気を誇っている。
以前にFOXはジャック・バウアーの若かりし頃を描く前日譚シリーズと、オリジナル版と同じく1話が1時間というリアルタイムで物語が進行し、弁護士を主人公にしたリーガル版スピンオフの企画を進めていた。
しかし、両作ともにパイロット版すら製作されずに企画倒れになり、今後に『24』スタイルのドラマが製作される可能性があるのか、FOXエンターテイメントのマイケル・ソーン社長が米TV批評家協会による夏のプレスツアーで答えている。
「我々はその可能性にオープンです。まだ何も正式には決まっていませんが、20世紀FOX TVとプロデューサーと話し合いをしていて、他の復活シリーズを生み出そうとしているところです。リブートを製作したいという強い願いがあり、そのことについて話を進めています」とコメントし、FOXとしては何らかの形で『24』を復活させるつもりはあるようだ。
オリジナル版はキーファー・サザーランド(『サバイバー:宿命の大統領』)が主演し、2014年にはミニシリーズ『24 TWENTY FOUR リブ・アナザー・デイ』として復活。そして2017年には、新たな主人公エリック・カーター役にコーリー・ホーキンズ(『ウォーキング・デッド』)を迎えてスピンオフ版『24 -TWENTY FOUR- レガシー』が製作されたが、シーズン1で打ち切りとなっている。
果たして、近いうちに『24-TWENTY FOUR-』が復活するニュースを耳にできるのか、今後の動向に注目していきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『24-TWENTY FOUR-』 (C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.