2018年に立ち上げられたDCの配信サービス「DC Universe」で製作され、第1話が配信された直後にシーズン1をもってのキャンセルが決定してしまった異色ヒーロードラマ『Swamp Thing(原題)』。同作が復活する可能性が出てきたようだ。米Comic Bookが報じている。
原作コミックスでは、植物の成長を促進する薬剤を開発中に爆発事故に巻き込まれたアレック・ホランドが、焼けただれた全身に薬品を浴びた結果、沼に落ちて新たな生命体スワンプシングとなってしまう。1990年代にもドラマ化されていた同作。今回のドラマ版では、謎のウィルスを研究する米疾病予防管理センターの女性研究者アビー・アーケインが主人公に設定され、ルイジアナ州の小さな町にある不気味な沼の秘密に迫る姿が描かれている。
5月31日に第1話が配信されると、第2話が配信される前日の6月6日にキャンセルが発表された上、当初予定されていた全13話から全10話へと話数が減らされていた『Swamp Thing』。あまりにも早急な打ち切り決定については、製作予算に問題があったとか、シリーズの成功が見込めなかったといった理由が複数メディアでこれまでに報じられており、ワーナー・ブラザースはシーズン1製作が終わる前にキャンセルを予定していたとも伝えられている。打ち切り発表を受けてファンの間では、「DC作品として最高の脚色」である同シリーズの継続とほかの作品(ジャスティス・リーグやコンスタンティン)とのクロスオーバーを求める署名活動が起きている。
本作には、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』のスティーブ・サンダース役で知られるアイアン・ジーリングが、スタントマンから俳優に転身した超人ブルー・デビル役で出演しているのだが、彼は番組救済を求める署名運動が起こったことでシリーズが復活する可能性はあると信じているそうだ。「救済される可能性は十分あると思う。(キャンセルは)自分の俳優人生において最大の失望だったよ。この作品に出演することは再び子ども時代を生きているようなもので、僕の中に存在する8歳の自分がブルー・デビルを演じ、(共演者の)デレク・ミアーズやクリスタル・リード、番組のすべての人と一緒に仕事をすることを楽しんでいた。それに(製作総指揮を務める)ジェームズ・ワンともね。信じられないほど素晴らしい番組だから、10話で未完のまま終わるなんて悲しいよ。製作チームがたくさんの計画を立てていたのを知っているからね」と、シリーズに名残惜しさを感じているようだ。
本シリーズは、DCスーパーヒーロー映画『アクアマン』でメガホンを取ったジェームズ・ワンが製作総指揮を務めたことでも大きな話題となっていた。シーズン1は8月2日に全10話で幕引きとなってしまったが、その続きが描かれる日は来るのだろうか?(海外ドラマNAVI)
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『Swamp Thing』