結末がベスト&ワーストな海外ドラマ8選

何シーズンにもわたり高い評価を誇ってきたドラマシリーズでも、その結末が悪ければ"終わり良ければすべて良し"の真逆になってしまう。そんな海外ドラマの結末について、米エンターテイメントの専門家アンドリュー・メルカドがベスト&ワースト作品を選出している。

【ワースト】

『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』
当時、賛否両論を呼んだ同作のラストは、抗争の余韻がある中、主人公でマフィアのトニー・ソプラノが、家族と一緒にダイナーで食事とるシーンで突然幕を閉じる。メルカドは、「トニーの生死を描かずに視聴者に委ねるとは責任回避だ」としている。同作は、ドラマの前日譚を描く映画版の製作が進められている。

『となりのサインフェルド』
2部構成となった最終話では、ついにジェリーとジョージがTV番組の契約にこぎつけたもののエレイン&クレイマーと一緒に逮捕され、4人が1年の有罪判決を下されるという展開に。メルカドは、「『となりのサインフェルド』のファイナルの視聴率はすごかったが、ほとんどの人が結末を気に入らなかった」とコメント。

■『ハーパー★ボーイズ』
本シリーズの主演は、途中からチャーリー・シーンからアシュトン・カッチャーに変更になり、そのファイナルでは偽チャーリーが登場して、彼の頭上にピアノが落ちるオチとなっていた。

『LOST』
オーシャニック航空815便の生存者48人が謎の島でサバイバルを繰り広げる本シリーズのファイナルは、物語の始まりの飛行機が墜落するシーンが挿入され、そこに誰もいなかったというシーン。視聴者の中では、飛行機が墜落したのが天国と地獄の間にある煉獄(れんごく)のような場所だったのではと推測されていたが、製作総指揮のカールトン・キューズが「(タイトルの)『LOST』が隠喩していたのは、"ロスト"してしまった(「どこかの世界に迷い込んでしまった」と「人生の迷子になった」という意味がかけられてる)人々が生きる意味を見出すことについて。だから、エンディングは登場人物たちの心の旅や運命を物語るスピリチュアルなものにしなくてはいけないと考えた」と明かしていた。だがメルカドは、「どうして、こんな番組に7年も費やしてしまったのか!?」と述べている。

【ベスト】

『SEX AND THE CITY』
メルカドは、「パリから戻ったキャリーが親友3人と再会してミスター・ビッグとも結ばれて、素晴らしいエンディングだった。だが映画版と続編も製作されたけど、それが最悪だったから第3作は結構!」だとコメント。

■『M*A*S*H(マッシュ)』
「朝鮮戦争を描いた『M*A*S*H』のファイナルは、1億600万人が鑑賞している。どう戦争が終わるかを見るためにアメリカが2時間半ストップした」と、同作の最終回が国にとって一大イベントだったと語っている。

『フレンズ』
「ファンは、『フレンズ』のファイナルでレイチェルとロスが結ばれることを望んでいて、その通りになったから満足だった」と、評価している。

(海外ドラマNAVI)

Photo:

『SEX AND THE CITY』(c)2014 Home Box Office,Ink.All rights reserved.HBO(R) and all related