米HBOのSF大作ドラマ『ウエストワールド』や犯罪捜査ドラマ『パーソン・オブ・インテレスト』でクリエイターを務めるジョナサン・ノーランによる新作SFミステリードラマ『The Peripheral(原題)』が、Amazonでシリーズ化されることがわかった。米Deadlineが報じている。
『The Peripheral』は、ウィリアム・ギブソンによる同名ベストセラー小説のドラマ化となり、主人公は近未来のアメリカの片隅で忘れられ、壊れた家族を一つにしようとしているフリン・フィッシャーという女性。フリンは、彼女の兄弟バートンが勤め始めたサイバースペースを監視するセキュリティの仕事を手伝うようになり、そこで殺人らしき何かを目撃する―。
ノーランは、『ウエストワールド』でタッグを組んだリサ・ジョイ、ヴィンチェンゾ・ナタリ(『ハンニバル』)、アテナ・ウィッカム(『ウエストワールド』)、スティーヴン・ホーバン(『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』)らと共同製作総指揮を担う。
キアヌ・リーヴス主演の犯罪サスペンス映画『ブルー・ダイヤモンド』で原案・脚本を手掛けたスコット・B・スミスが、脚本と製作総指揮を務める。
2019年4月にノーランとジョイは、Amazonと大規模な包括契約を結び、『The Peripheral』は二人がAmazon Prime Videoで初めて手掛ける作品となるようだ。
ノーランとジョイは本シリーズについて、「35年前にウィリアム・ギブソンは未来を発明しました。『The Peripheral』は私たちに別の見方をもたらし、これまで以上にギブソンのヴィジョンは明確かつ驚異的、人々を心酔させるでしょう」とコメントしていた。
DC映画『ダークナイト』トリロジーや『インセプション』などでメガホンを取ったクリストファー・ノーランを兄に持つジョナサンは、兄が監督を務めた映画『インターステラー』と『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』で脚本を担当。ガイ・ピアースが主演した斬新なサスペンス映画『メメント』や、『プレステージ』でもペンを執っている。(海外ドラマNAVI)
Photo:映画『ダークナイト』© TM &DC Comics.2007 Warner Bros. Entertainment Inc.