シーズン3更新決定!『セックス・エデュケーション』性に目覚めた高校生の恋愛をよりオープンに描く

Netflixの人気コメディ『セックス・エデュケーション』に、ドラマ性を強化したシーズン2が登場している。図らずして「性の伝道師」となってしまった内気な高校生が、気になる女子と急接近。これまでは聞きかじりの知識でクラスメイトから尊敬を集めていたが、シーズン2では彼自身の恋と性の体験が始まる。

性のカウンセラーでも、自分の恋は苦手?

高校生のオーティス(エイサ・バターフィールド)は、クラスでも目立たない大人しい性格の持ち主。彼自身は隠したがっているが、実は母親が性のセラピストをしている。オーティス本人は自慰もしない(母親を心配させたくないので、したフリはする)ほど性に興味がないが、こうした家庭環境ゆえに知識だけは豊富だ。商才たくましい友人の女子・メイヴ(エマ・マッキー)にそそのかされるまま、童貞なのにいつしか性の相談所を校内で開くようになっていた。

新たに公開されたシーズン2では、これまで奥手だったオーティスが性に興味を持つように。一日中ひとりで内緒の行為にふけるようになり、親友のエリック(ンクーティ・ガトワ)からはお節介にも祝福の言葉をかけられる。しかし肝心な場面で気持ちが奮い立たず、ガールフレンドのオーラ(パトリシア・アリソン)との距離感は微妙なまま。最後までしたいオーラだが、その希望をくじくかのように、学校で性病が大流行してしまう。

大胆な映像と、フレッシュな恋物語

何のためらいもなく、性をオープンに語る本作。前シーズンでは開幕早々、濃厚なベッドシーンで視聴者の度肝を抜いたが、今期はさらに大胆なトーンに進化。猛烈なスピード感があり、強烈に笑えて、シーズン1と同じく小心者にはおすすめできない、と英Guardian紙は紹介している。基本的な路線はこれまでのストーリーを踏襲しており、高校生たちが性の世界をおっかなびっくり探求する内容で、かなり際どいシーンも。モバイルでの視聴環境も充実しているNetflixだが、本作ばかりは通勤中よりも家で楽しむのが正解かもしれない。

とはいえ決して下品なネタだけが作品の売りではなく、思春期特有の淡い恋模様も繊細なタッチで描かれている。シーズン1終盤では、それまで恋に興味のなかった主人公・オーティスが、ある女子生徒と互いに気になる間柄に。しかしこちらの興味が高まればあちらはつれない態度と、絶妙なすれ違いにヤキモキしてしまう。脚本もキャストの演技も冴え渡り、前期終了時には恋の行方にドキドキした、と米New Yorker誌は振り返る。今作でスポットライトが当たるガールフレンドのオーラとの関係にも注目したい。

過去の学園ドラマよりも踏み込む

製作および脚本の共同執筆を担当するローリー・ナンは、彼女自身が過ごした学校生活のなかで、性がオープンに語られてこなかったと振り返る。これが製作のきっかけのひとつになったようだ。本作のカテゴリーとしては、熱狂的ファンを持つ『フリークス学園』や女生徒たちの友情と敵対心を描いた『ミーン・ガールズ』など、学園コメディに位置付けられるだろう。New Yorker誌は、これら作品の後継作やよくできた続編のようにすら感じられると述べる。2000年前後にスタートした両作からは社会環境が変化しており、『セックス・エデュケーション』では生徒たちがより直接的な性的ワードを口にするほか、LGBTQがより社会に受け入れられている、と同誌は分析。過去の学園ドラマでも性をテーマにしたエピソードはあるが、本作では時代の変化もあり、より一歩踏み込んでいる印象だ。

シリーズを通じ、タブー視されてきた性の領域を笑いに変えるだけでなく、改めて考えをめぐらせるきっかけを与えてくれる。愛情についての真剣な洞察が感じられる、とGuardian紙は評価。古い価値観を打ち砕く斬新な表現が目立ち、これまでの常識がなぎ払われたように感じられることも確かにある。しかし一度空っぽになった大地には再び光が差し、新たな春の芽生えが訪れるのだ、と同紙。性についてのイメージを再構築してくれるような、深みのある作品だ。

主人公・オーティスの自我が加速する『セックス・エデュケーション』シーズン2は、Netflixで配信中だ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『セックス・エデュケーション』シーズン2 ©Sam Taylor