Netflixのアクション・スーパーヒーロードラマ『Marvel デアデビル』で、主人公マット・マードックの法律事務所で働くカレン・ペイジを演じたデボラ・アン・ウォールが、シリーズ打ち切り後に1年半も仕事がない苦しい状態が続いていると明かしている。英Digital Spyが報じた。
『Marvel デアデビル』で重要な役どころを演じたデボラは、同じNetflixのマーベルドラマである『Marvel ザ・ディフェンダーズ』と『Marvel パニッシャー』にも同役で出演していたが、マーベルを所有するディズニーが新配信サービス「Disney+」をスタートするにあたり、Netflixのマーベルシリーズはすべて打ち切りになっていた。
数多くのマーベルドラマで製作総指揮を務めるジョー・クェサダ(『Marvel デアデビル』『エージェント・オブ・シールド』『レギオン』)がホストを務める番組『Joe Q"s Mornin" Warm Up(原題)』に出演したデボラが、1年半も仕事をしていない状況と、もう働けなくなるのではないかという不安を吐露。「再び働けるようになるのか、誰かが私と一緒に仕事をしたいと思ってくれるのか、まだ私に才能があるのか、そういった恐ろしいことをいろいろと考えてしまうの。頭のどこかで‟今はちょっと頭が変になってるだけだから落ち着いて"と言ってるんだけど、頭の他の部分では、アーティストであり俳優であることの問題、つまり演技することが大好きだから、自分の魂の一部を注ぐこの仕事がアイデンティティの一部であるといったことをつい考えてしまうの。演技していないと自分が何者なのか分からなくなってしまう。最後にちゃんと演技に取り組んでから随分経つから、自尊心や自己の価値感をどう保てばいいのか少し戸惑っているの。シリーズがキャンセルされてから演技の仕事をしてないから、本当にキツいわ」と語っている。
デボラはマーベルシリーズに出演する前は、米HBOのヴァンパイアドラマ『トゥルーブラッド』で全7シーズンにわたりジェシカ・ハンビーを演じたほか、『ER 緊急救命室』『CSI:科学捜査班』『メンタリスト』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』といった人気ドラマにゲスト出演。さらに『マザーズデイ』『キリング・ショット』『ルビー・スパークス』などの映画でも活躍していた。今年2月にサスペンス映画『エスケープ・ルーム』が日本公開されたが、デボラによれば同作はかなり前に撮影したもので、マーベルドラマが今のところ最後に出演した作品だという。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で製作が軒並みストップしているハリウッドでは今後もしばらく厳しい状況が続きそうだが、平常に戻った暁にはデボラの出演作が決定し、彼女の姿を再び目にできるよう願いたい。
デボラが出演していたNetflixオリジナルシリーズ『Marvel デアデビル』はシーズン1~3が配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『Marvel デアデビル』
(C)David Lee/Netflix