大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』の悪役ニーガンを主人公にしたスピンオフ・コミックスがチャリティの一環として出版されたことは、当サイトでもお伝えした通り。ドラマ版でニーガンを演じるジェフリー・ディーン・モーガンが、そのスピンオフの映像化に出演したいと意欲を見せている。米Screen Rantが報じた。
ニーガンを主人公にしたスピンオフ・コミックス「Negan Lives(原題)」は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により経済的に大きな打撃を受けたコミックスの小売店に作品を無料で提供することで、支援の手を差し伸べるチャリティとして制作された。
「Negan Lives」は、"囁く(ささやく)者たち"との戦いが終わった後に追放されたニーガンを描いた短編だ。ニーガンが主人公のコミックスといえば前日譚の「ウォーキング・デッド HERE"S NEGAN」もあり、こちらは、ウォーカーがはびこる世紀末的な世界が始まる前のニーガンの背景と、いかに彼が"救世主たち"を結成したかを中心に綴られている。
昨年夏、ジェフリーはニーガンを主人公にした映画が製作される可能性があると発言。「(ニーガンを主人公にした映画について)話し合いがあったことは知っているよ。もう少ししたら俺が若い頃のニーガンを演じるのは無理だろうから、やるなら早くしないとな」と語っていた。
それから1年後、『ウォーキング・デッド』のキャストが集まったバーチャルイベント「The Walking Dead Universe"s Family Hangout」に出演したニーガンは、「Negan Lives」と「ウォーキング・デッド HERE"S NEGAN」を映画化したいと語っている。
「俺はニーガンを演じることができて本当にラッキーだ。バランスが取れたキャラクターになった彼が贖罪を求め続ける展開は、演じる上で非常に興味深いよ。そういったところを『Negan Lives』は継承していると思う。優れた短編だし、ニーガンの人生の一コマを描いている。ずっと俺はこの作品を映画化したいと思っていた。それからニーガンの前日譚もね。そのコミックスもあるんだ。それも映画化したいよ」とコメント。どうやらニーガンのユニバースを拡大していきたいようだ。
ジェフリー自身は映画化について何も知らないそうだが、「もしかしたら、いずれ映画化するかもしれない。どっちも素晴らしい作品だからね」とも付け加え、原作者のロバート・カークマンがニーガンについて書き続けるよう仕向けるつもりだと冗談交じりに語っていた。
なお、『ウォーキング・デッド』の映画版については、本家でシーズン9まで主人公だったリック・グライムズ(アンドリュー・リンカーン)を中心した映画3部作が進行中。このトリロジーにニーガン役のジェフリーが出演するかは不明だ。(海外ドラマNAVI)
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共演者のノーマン・リーダス、製作者のゲイル・アン・ハードと
(C)Gene Page/AMC