新型コロナ検査で問題発生...『グッド・ドクター』撮影再開できず

米ABCの大ヒット医療ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』は、ようやくカナダのバンクーバーで撮影が再開できる見通しが立っていたが、問題が発生しロケ再開が保留になったようだ。米Hollywood Reporterが報じている。

本作は、サヴァン症候群を抱えながらも、天才的記憶力と人体の臓器構造を把握する脅威の空間認識能力を持つ若手外科医ショーン・マーフィー(フレディ・ハイモア)が、カリフォルニアの権威ある病院に外科研修医として採用され、成長していく姿を描く。実際にはバンクーバーで撮影されているが、同都市のあるブリティッシュコロンビア州ではこの業界関連で年間20億ドル(約2160億円)ものお金と7万人以上の雇用が生まれているため、再開に向けて政府もガイドラインを作成していた。

『グッド・ドクター』側は8月中旬からの撮影開始を目標にしていたが、今回、新型コロナウイルス(COVID-19)検査をめぐり問題が浮上したという。情報筋によると、この問題は撮影のセットにいる人間がどれくらいの頻度で検査を受けるかに起因しており、一部の人間はブリティッシュコロンビア州の評議会が唱えるよりも頻繁に検査を受けたいと希望。だがカナダでは米国ほど感染が広がっていないため、ブリティッシュコロンビア評議会はそれほど頻繁に検査を行う必要はないと感じているとのこと。

ロケ再開を目指すプロダクションの多くが同じような状況にあり、いまだその体制は流動的だという。どんな種類の検査をどのくらいの頻度で行うかという点は、プロダクションにとって乗り越えなければならないイバラの道と言えそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『グッド・ドクター 名医の条件』
(C)ABC Studios