『ザ・クラウン』にメーガン妃が登場しない理由とは?

現在94歳の英エリザベス2世の治世を描くNetflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』には、女王のほかに夫のエジンバラ公フィリップ王配や息子のチャールズ皇太子をはじめとする王室の中心人物が登場しているが、今後女王の老年期が描かれる中でメーガン妃など一部の人々は登場しないという。その理由をクリエイターが説明している。

米Hollywood Reporterのインタビューに応えたクリエイターのピーター・モーガンが、メーガン妃とハリー王子の結婚のような近年の出来事はシリーズで取り上げない理由を明かしている。「過去を描いた方がもっと興味深いと思うんだ。メーガンとハリーは人生の真っ只中にいて、彼らがこれから向かう先やどんな人生を送るかもまだ分からないからね。彼らの幸福を願うのもいいが、少なくとも20年前に起きたことを書く方が私としては居心地が良いんだ。私には"20年ルール"という原則がある。20年はある物事の役割や立ち位置、関連性をちゃんと理解する上で十分な期間だからね」と答え、モーガンにとっては英王室を語る上で20年という区切りが重要なようだ。

続けてモーガンは、現在王室で起きていることを描きたくない理由にも言及。「多くの場合、現時点で重要に見えることは結局すぐに忘れ去られるが、過去のことは歴史的に深く関連があって記憶に残るものだ。アンドリュー王子やメーガン・マークル、ハリーをどう登場させればいいか分からない。知る由もないし、ゴシップ的にならないためには時間が必要だ。彼らのことを書くと瞬く間にゴシップ的になってしまうから、脚本にしたくないんだよ」とコメント。メーガン妃やハリー王子、性的スキャンダルが報じられたアンドリュー王子については、すでにメディアが頻繁に取り上げているため、彼らを『ザ・クラウン』に登場させる必要はないと述べている。

今年2月、シーズン5で終了すると報じられたが、先月シーズン6が製作されることが明らかになった『ザ・クラウン』。シーズン5&6ではエリザベス2世役にイメルダ・スタウントン(『ハリー・ポッター』シリーズ)、マーガレット王女役にレスリー・マンヴィル(『ファントム・スレッド』)、ダイアナ妃役にエリザベス・デビッキ(『ナイト・マネジャー』)、フィリップ王配役にジョナサン・プライス(『ゲーム・オブ・スローンズ』)が決定している。(海外ドラマNAVI)

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ハリー王子とメーガン妃
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