トム・クルーズが主演した2012年の映画『アウトロー』の原作シリーズを米Amazonでドラマ化する企画が進行していることは以前お伝えしたとおり。この度、主演俳優が決定した。米Deadlineなどが報じている。
英作家リー・チャイルドによる1億部数以上もの刊行数を誇るハードボイルド・ベストセラー小説「Jack Reacher」シリーズを、犯罪捜査ドラマ『SCORPION/スコーピオン』の製作総指揮を担うニック・サントーラでドラマ化する本作。
映画版ではシリーズの9作目「アウトロー」と、2016年公開の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』で18作目「ネバー・ゴー・バック」に基づいたが、ドラマシリーズでは原点に戻り、シリーズ1作目「キリング・フロアー」を描く。
注目作で主演を務めることになったのは、映画『ハンガー・ゲーム2』や『ミュータント・タートルズ』シリーズに出演する他、DCドラマ『ヤング・スーパーマン』でアクアマンことアーサー・カリーを演じ、『Titans/タイタンズ』ではホークことハンク・ホールに扮している、身長193センチ・体重107キロのアラン・リッチソン(37)。
ドラマ版の主演俳優のキャスティングについては、以前、原作者のチャイルドが「原作に近い体型の俳優をキャスティングするつもりだ」と述べており、原作のジャック・リーチャーは約195センチ・体重95~113キロで、今回のキャスティングは物理的にかなっている。
その理由は、映画版で主演を務めたトム・クルーズが170センチと原作に比べると小柄で、原作シリーズのファンから"トムが演じたジャックは小説とイメージが違う"と言われてしまったことから。「原作のジャックは威圧感を感じさせるキャラクターだし、ただ部屋に入って来るだけで、その場にいる人が落ち着かない気持ちになってしまうような男だ。そういった彼の特性を考えると、トムはジャックを体現できたとは言えない」とチャイルドはコメントしていた。
ドラマ版ではチャイルドも、ドン・グレンジャー(『オールド・ガード』)やスコット・サリヴァン(『SCORPION/スコーピオン』)、そしてクリストファー・マッカリー(『アウトロー』)らと共に製作総指揮に名を連ねる。
現時点では製作開始時期も明らかになっていないが、その他の出演者など新たな情報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:
アラン・リッチソン (c)FAM020/FAMOUS