大人気ファンタジー大河ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で、最大のヴィランであったホワイトウォーカーを率いる〈ナイトキング〉(夜の王)。最終章でついに倒されたが、彼を殺すのはもともと別のキャラクターだったようだ。米Screen Rantが報じている。(※本記事は、『ゲーム・オブ・スローンズ』第8章のネタばれを含むのでご注意ください)
ファイナルシーズンとなる第8章の第3話「長き夜」で実際にナイトキングを葬ったのはアリア・スタークだったが、その役目は別のキャラクターが果たすはずだったと、アリア役のメイジー・ウィリアムズが明かした。
米Hollywood Reporterのインタビューでメイジーは、「(ホワイトウォーカーを殺すのは)ジョン・スノウだとキット・ハリントン本人も思ってた。"そうなるはずだった。誰かからシーズン3の時点で、ナイトキングを殺すのは僕だと伝えられたんだ"って言ってたもの。だけど、彼が脚本を読んだら、その役目はアリアになっていたっていう(笑) 私が思うに、ジョンが殺すのではあまりにも見え透いた展開になっていたんじゃないかしら。正直なところ、実際はアリアで私は嬉しかったし、ファイナルシーズンで最高のストーリーラインだったと思う」と語っている。
ちなみに、メイジー自身も「長き夜」の脚本を読むまでナイトキングを殺すのが誰なのか知らなかったという。
メイジーはかつて米Entertainment Weeklyのインタビューで、アリアがナイトキングを葬る展開についてこう語っていた。「あの場面は信じられないぐらいエキサイティングだった。だけど、みんなはそのシーンを気に入らないだろうと思った。アリアはナイトキングを殺すに値しないってね。どのシリーズでも最も難しいのは、倒すのが非常に困難なヴィランを作り上げ、そいつをブチのめすことよ。それは賢くやらないといけない。じゃないと、"体重が45kgの女の子にやられるぐらいなら、それほどのヴィランじゃなかった"って思われてしまうから。クールに仕上げないとね。彼氏に(アリアがナイトキングを殺すと)教えたら、"それってジョンがやるべきじゃないの?"って言われたわ」
思わぬサプライズを食ったキットだが、結果には満足している模様。「そりゃ驚いたよ。自分の役目だと思っていたからね! でも気に入った。ずっと修行を積んできたアリアにちゃんとしたゴールが用意されていたからね。あれがジョンじゃなかったことで不満に思っている人もいるかもしれないけど、予想外のことが起きるのが『ゲーム・オブ・スローンズ』だからね。ただし、キャラクターにとっては正しいことだったと思う」と語っていた。
なお、このエピソードでメガホンを取ったミゲル・サポチニク監督はこう説明する。「(ナイトキングとの対決前に)アリアが城から逃げ出すことで、視聴者に"ナイトキングを殺すのはジョンだ"と思わせたかった。こういう展開ではいつも彼が大役を担ってきたからね。でも彼は失敗してしまう。最後の最後にね。誰も予想しなかった展開が描けたと思っているよ」
シリーズを通して予想外の展開を描き続けた『ゲーム・オブ・スローンズ』は、全8シーズンがHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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