『BRAVE NEW WORLD/ブレイブ・ニュー・ワールド』"攻め"の快楽描写に衝撃!

英国作家オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説の傑作「すばらしい新世界」を原作にしたSFアクションドラマ『BRAVE NEW WORLD/ブレイブ・ニュー・ワールド』がついに日本上陸。攻めに攻めたエロティックシーンをはじめ、過激な描写とショッキングなストーリー展開で第1話から、まさに釘付け状態だ。【ドラマ・レビュー】(※本記事は、多少のネタばれを含みますのでご注意を!)

舞台は、貧困も戦争も病気もない未来世界のニュー・ロンドン。快楽薬ソーマを投与された人造人間が住み、プライバシーの概念がなく、一夫一婦制どころかフリーセックスを奨励している。ここで、主人公の一角を担うバーナードとレーニナが耳を疑う会話を繰り広げる。「最近、特定の相手と性的関係を持っているらしいな」とバーナードが追求すると、レーニナは返す言葉もない。「彼と交わる権利はみんなにある」と平等を主張され、さらに落ち込むレーニナ。一夫一婦は愚の骨頂、嫉妬、独占欲は許されず、愛の営みも曝け出す。つまり、真逆の世界がいきなり視聴者の前に提示されるのだ。

その羞恥心のかけらもない性生活は乱交パーティーのように毎夜繰り広げられるのだが、ここまで性が解放されると、ちょっとホラーな気持ちにさえなってくる。複雑な感情が芽生えそうになったら、常備薬ソーマで快楽復活!ということらしいが、「これって本当にすばらしい新世界なのか?」と疑問を抱きはじめると、視聴者の心を見透かしてか、ジャストタイミングで二人は後学のために数少ない旧世界人(つまり、今の我々地球人)の生活様式を再現したテーマパーク「サヴェッジ・ランド」へ飛ばされるのだ。

そしてなんと、「古き時代の悪しき風習」として、我々の普通の生活が紹介されるという衝撃! 「欲望の館」とか「罪の館」とか、カテゴリーに分けられ、彼らが言うところの旧世界人の愚行をそれぞれ役者が熱演して観せるという。

しかし、こんな差別世界に黙って従う連中ばかりじゃない。反乱軍が立ち上がり、ショーと見せかけて見学に来たニュー・ロンドンの連中に銃口を向ける。間一髪、絶命の危機を乗り越えたバーナードとレーニナ。彼らはここで、パークの裏方としてひっそり暮らすジョンと母リンダの親子と運命的に出会い、彼らと共にニュー・ロンドンへ脱出を図るのだが...。このジョンが新世界に上陸してから、楽園の調和が徐々に崩れ始め、とんでもない物語へと転がっていくらしいが、どんな攻防、結末が待っているのだろうか。

物語の鍵を握るジョン役に映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のオールデン・エアエンライク、その母親リンダ役に『G.I.ジェーン』のデミ・ムーア、彼らと逃亡を共にするバーナード役に『ゲーム・オブ・スローンズ』のハリー・ロイド、レーニナ役に『ダウントン・アビー』のジェシカ・ブラウン・フィンドレイが扮し、すばらしき新世界をめぐる死闘に心血を注ぐ。

『BRAVE NEW WORLD/ブレイブ・ニュー・ワールド』(字・吹)はHuluにて本日より配信スタート、以降毎週水曜日に1話ずつ追加予定。

(文/坂田正樹)

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