『シカゴ・ファイア』クリエイター、キャラの生死の決め方を告白

消防士や救命士の活躍を描く米NBCの大人気ドラマ『シカゴ・ファイア』。現在本国ではシーズン9が放送されている本作だが、クリエイターが生死をかけ救助するキャラクターたちの運命をどのように決めているのか語った。米Cheatsheetが報じている。(本記事は『シカゴ・ファイア』シーズン2のネタバレがあるのでご注意ください)

レスキュー隊員が日々直面する厳しい状況をエキサイティングに描いた本作には、魅力的なキャラクターも多く、ファンを飽きさせない。登場するキャラクターは巧妙に描かれており、ファンはシーズンを通して自分のお気に入りキャラに大きな愛着を抱いている。だが9シーズンも続くと、必ずと言っていいほど登場人物の死がつきものだ。通常、このようなキャラクターの死は作品自体に大きな影響を与えることはないが、本作では以前主要なキャラクターが殺され、ファンを驚かせていた。

シーズン2で中心的なキャラクターだったローレン・ジャーマン演じるレズリー・シェイが殺されたとき、ファンは唖然とした。救急隊員だったレズリーは、火災現場に駆けつけた際に殉職したが、その火災は連続放火犯が消防隊員をおびき寄せるための罠として起こしたものであることが後に明らかになるというストーリーだった。

その他にも衝撃的な死を描いた場面が他のシーズンでもあるが、脚本家たちは、レズリーの死での衝撃を狙っていたことを認めている。マイナーなキャラクターを殺すという選択肢もあったが、それではインパクトが足りないと感じたそうだ。

そんな本作の脚本家たちは、誰を殺すかという展開を、非常にきちんとした方法で決めているという。俳優全員の写真を並べ、その死が作品や現在の流れに与える影響を議論しながら、それぞれのキャラクターを確認していくのだという。

米TV Lineのインタビューで、このプロセスを次のように語っている。「試合に勝つためのレギュラー選手を決めるスポーツチームの名簿のようなものです。それぞれの長所と短所を比較して検討しなければなりません。何人かのキャラクターに関しては、2秒で"この人は(死なせることは)ないだろう"とすぐに決まることもありました。他のキャラクターに関しては議論しましたが、全員に反論する機会を持たせ熟考しました」

レズリーの死は、残った全員の人生に何らかの形で影響を与えている。このことが、より豊かな脚本とより感情的なストーリーにつながっているが、ファンにとっては次に番組を去るのが誰になるのか気になるところだろう。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『シカゴ・ファイア』シーズン8 © 2019 NBCUniversal Media, LLC https://www.cheatsheet.com/entertainment/chicago-fire-executive-producer-matt-olmstead-decide-kill-off.html/