米ABCの大ヒット長寿医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』(以下、『グレアナ』)がシーズン18へ更新されたことは先日お伝えしたばかりだが、新たなスピンオフが製作される可能性が浮上してきた。米Deadlineが報じている。
『グレアナ』のスピンオフである『ステーション19』は、シーズン4で更なる成長を遂げ、本家と続く2時間の連続放送枠を得たことで、スピンオフ第一弾である『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』と『ステーション19』に続く3作目のスピンオフ製作に注目が集まっている。
ABCの社長であるジョニー・デイヴィスは、Deadlineに次のように語った。「(ショーランナー)のクリスタ・ヴィーノフとそのチームは、新たなスピンオフをどのようなものにするのか、深く掘り下げて調べています。右往左往しながらアイデアを練り、(『グレアナ』のように)18年続く次の作品を探しています。今、そのために精力を注いでいますが、クリスタと(クリエイターである)ションダ・ライムズにしか出来ないと思います」
加えて、フランチャイズを正当な理由で拡大していくことに、誰もが細心の注意を払っていると注意を促した。「セールスのためだけではなく、その場に合った正しいアイデアであることが重要です」
先週、ABCエンターテイメント&Huluオリジナルの社長であるクレイグ・アーウィックがDeadlineに語ったところによると、ABCは『グレアナ』の別のオフショットとなる作品に興味を持っているとのこと。またデイヴィスは、本作が長寿番組になったことに関し、驚愕していることを明かし「私の16歳の娘が夢中になって見ています。とても魅力的で、ずっと好きな人もいますし、最近好きになった人もいるのです。いいですか、私たちはあの作品をあと18年は続けて欲しいと思っています」
これほど『グレアナ』が成功しているのにも関わらず、ヴァーノフが初めて製作した今年の新シリーズ『Rebel(原題)』は、わずか5回の放送で打ち切りになっていた。これにはこたえたと言いつつも、ABCと新たな包括的契約を結んだヴァーノフについては、「この街にはヴァーノフ以上に素晴らしいショーランナー・クリエイターはいません。『Rebel』については衝撃でした。もっと視聴者を獲得できる時間があればと願っていました。今、ブログを読んでいると、みんなあの作品が大好きなんです。私たちはまだその傷をなめている状態です」と称えている。
『グレアナ』からどのようなスピンオフが登場するのか、引き続き注目していきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『グレイズ・アナトミー』(C) ABC Studios