2019年5月に幕を閉じて以来、次々にスピンオフの企画が発表されている『ゲーム・オブ・スローンズ』から、3本のアニメシリーズのプロジェクトが進んでいることが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
米HBOと米HBO Maxは正式に新作アニメシリーズの製作について発表していないが、情報筋によると、現時点では少なくとも『ゲーム・オブ・スローンズ』のアニメ版は3本の企画が浮上しているとのこと。
そのうちの1本は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作小説「氷と炎の歌」シリーズに登場する"イ・ティ"と呼ばれる、エッソスの極東にある地域が舞台になるという。中国王朝にインスパイアされたイ・ティは『ゲーム・オブ・スローンズ』では描かれておらず、原作者ジョージ・R・R・マーティンによるファンタジー小説シリーズでは最古の場所であり、最先端の社会の一つとして見なされている。現時点では、アニメシリーズに携わるクリエイターや脚本家、描かれるキャラクターなどは明かされていない。
今年1月にもHBOがアニメ版『ゲーム・オブ・スローンズ』を計画していると伝えられていたが、物語の舞台設定などは不明だった。今回、報道されたイ・ティを中心に描くアニメシリーズが、1月に報じられたアニメ版の可能性も考えられる。
その他の進行中のスピンオフはすべて実写版となり、ターガリエン一族の物語を描く『House of the Dragon(原題)』は今春に撮影が開始された。そして、マーティンの中篇小説「ダンクとエッグの物語」シリーズを下敷きにした『Game of Thrones: Dunk and Egg(原題)』、"Sea Snake(ウミヘビ)"として知られる航海冒険家のコーリス・ヴェラリオン卿を主人公にした『9 Voyages(原題)』、ドーン王国へ渡ったナイメリア王女を描く『10,000 Ships(原題)』が進行中。一方で、キングス・ランディングのスラム街"フリー・ボトム"を舞台にした『Flea Bottom(原題)』は、キャンセルとなったことが報じられたばかりだ。
(海外ドラマNAVI)
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