Apple TV+『テッド・ラッソ』シーズン2、真夏にクリスマス・エピソードが投入された理由

Apple TV+でシーズン2が配信中のコメディドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』。なぜか真夏に季節外れのクリスマス・エピソードが投入されていた。米Screen Rantが、その理由を報じているので紹介したい。

『テッド・ラッソ』の主人公は、米大学のアメフトチームでコーチを務めていたテッド・ラッソ(ジェイソン・サダイキス『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』)。英プレミア・リーグの誘いでサッカーチームを率いることになった彼はイギリスへ渡り、惨敗が続くチームをなんとか勝たせようと四苦八苦する姿がユーモア満載で描かれる。

シーズン2にクリスマス・エピソードが紛れ込んだ理由だが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で撮影が遅れたからではないか...と、誰もが思うのではないだろうか。しかし、パンデミックは関係ないようで、もともと10話構成になるはずだったシーズン2に2話が追加されることになったのだという。

そして、脚本家チームは独立した2話分のストーリーを生み出し、既存の10話に加えられることになったとのこと。そのうちの1本が先週のクリスマス・スペシャルとなり、シーズン2は2020年12月に撮影にすら入っていなかったため、最初から8月に配信されることを想定して製作されたものと考えられる。

どうやら製作チームは、2020年のクリスマスはコロナ渦で人々が家族や友人と集まることが叶わなかったため、そのホリデーシーズンへのオマージュとして、早目のクリスマス・エピソードをリリースしたいと考えたようだ。

そのエピソードで監督を務めたデクラン・ローニーがクリスマス・スペシャルについて、「昨年はみんなが逃してしまったから、クリスマスを楽しむ別の機会だね」と語っていた。そのコメント通り、祖国の家族とクリスマスを過ごすことのできないチームメイトたちが、ヒギンス(ジェレミー・スウィフト『ダウントン・アビー』)で家で楽しい時間を送る様子や、アメリカにいる息子と離れ離れのテッドを誘い街に繰り出すレベッカなど、独立したエピソードならではの心温まるシーンが満載だった。

なお『テッド・ラッソ』は、現地時間9月19日(日)に開催される第73回エミー賞授賞式で、これまで青春ミュージカル・コメディドラマ『Glee/グリー』が保持していた記録を塗り替え、過去最多となる20部門でノミネートされている。

型破りなスタイルで快進撃を続ける『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』シーズン2は、Apple TV+にて毎週金曜日に新エピソードが配信中。(海外ドラマNAVI)

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Apple TV+『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』