『The OC』リブートはポスト・トランプ時代にはそぐわない?アダム・ブロディが語る

カリフォルニアを舞台に若者たちの青春を描いた人気ドラマ『The OC』のセス・コーエン役でおなじみのアダム・ブロディ。リブート版が多く製作される昨今だが、『The OC』はトランプ政権後の時代にはそぐわないとの意見を述べた。米Varietyが報じている。

アダムは10月26日(火)、本作で恋人サマー・ロバーツ役を演じたレイチェル・ビルソン(『ママと恋に落ちるまで』)とジュリー・クーパー役のメリンダ・クラーク(『NIKITA/ニキータ』)がホストを務めるポッドキャスト「Welcome to the OC, Bitches!(原題)」の中で、『The OC』のリブートができるとは思えないと語った。

「リブートはできないと思う。なぜなら、社会的に見て今は以前と違う状況にあるから。そして、より意識の高い場所にいると思う。『The OC』は『ゴシップガール』と同じような意味で批判的だととられるけど、そうじゃない。僕が思うに、『The OC』は豊かさを賛美しているんだ。互いを愛し、互いを思いやり、互いのために犠牲になる人々がいる。だから、純粋に裕福さを描いている作品ではないんだ。愛とロマンス、そして高校生であることへの賛美なんだ。それだけでもないけどね。でも、僕が言いたいのは、ドナルド・トランプ後のアメリカで、"オレンジ郡に戻ろう!"と言うには、政治的にも社会的にも、本当の意味で考えないといけないと思うよ。それに視聴者が本当にそれを今見たいと思っているのか、僕には分からないな」

長年にわたり、キャストやクリエイターたちはリブートの可能性について尋ねられてきたが、現在のところ何も実現していない。本作のクリエイターであるジョシュ・シュワルツ(『マーベル ランナウェイズ』)は、同じくティーンを中心に大ヒットした米CWの『ゴシップガール』の製作をステファニー・サヴェージ(『ダイナスティ』)と共に手掛けたが、二人は最近、米HBO Maxでその『ゴシップガール』を新世代向けにリブート。先月、シーズン2への更新も決定している。

そのこともあり、次は『The OC』のリブートが来るのではないかと思っていた視聴者も多いはず。2020年初め、テレビ批評家協会のプレスツアーで、シュワルツはこのシリーズのリブートを依頼されたことがあると明かしたが、「私たちにとって、あれはとても特異な物語でした。また、最後まで物語を完成させたように感じています」と語り、リブートの可能性を否定した。

アダムのコメントを受けて、Varietyがリブート版の製作予定はないかとシュワルツに問い合わせたものの返答はないようだ。本シリーズの製作スタジオである米ワーナー・ブラザースTVも、リブート版の将来的な計画についてのコメントを控えている。(海外ドラマNAVI)

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