Netflix、英語および英語以外の作品の週間トップ10ランキングを発表

これまで視聴者数などを公に発表しない方針をとってきたNetflix。しかし透明化を求める世界各国からの声に押されて、今後週間トップ10ランキングを発表することになったと米Varietyが伝えている。

最も視聴された英語および英語以外の作品の週間トップ10を発表することになったNetflix。ランキングでは、オリジナル作品を含むすべての配信作品の視聴時間数を対象にするという。

月曜日から日曜日の数値を集計し、翌週の火曜日に公式サイト（Top10.Netflix.com）で発表。英語映画、英語以外の映画、英語シリーズ、英語以外のシリーズという4つのランキングを見ることができるようになるほか、国毎のトップ10も見られるという。

16日に発表された先週のランキングは以下のとおり。
対象週：11月8日（月）から11月14日（日）

＜英語作品＞
1位　『ナルコス：メキシコ編』シーズン3
2位　『アーケイン』
3位　『YOU ―君がすべて―』シーズン3
4位　『メイドの手帖』
5位　『ビッグ・マウス』シーズン5
6位　『ダイナスティ』シーズン4
7位　『ロック＆キー』シーズン2
8位　『ナルコス：メキシコ編』シーズン1
9位　『YOU ―君がすべて―』シーズン2
10位　『YOU ―君がすべて―』シーズン1

＜英語以外の作品＞
1位　『イカゲーム』（韓国）
2位　『恋慕』（韓国）
3位　『海街チャチャチャ』（韓国）
4位　『Carinha de Anjo（原題）』（ブラジル）
5位　『マイネーム: 偽りと復讐』（韓国）
6位　『マルタはどこへ消えたのか？』（スペイン）
7位　『5人のフアナ』（メキシコ）
8位　『クラブ・イスタンブール』（トルコ）
9位　『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』(コロンビア)
10位　『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』（日本）

ご覧の通りシーズンごとに集計されており、フィクションのみならずドキュメンタリー作品やキッズ向け作品、アニメシリーズもすべて含まれる。英語以外の作品では相変わらず大人気の『イカゲーム』はじめ、韓国作品が上位にランクイン。英語作品では『ナルコス：メキシコ編』『YOU ―君がすべて―』の最新シーズンが多く見られるだけでなく、これに合わせて、過去シリーズも多く視聴されている点も面白い。

「配信での成功基準を判断するのは難しく、完璧な測定方法はない。興行収入や視聴者層などを基準としたこれまでの測定方法は、たいていの視聴者には関係がないし、それはNetflixも同じ」とNetflixの戦略・プランニング・分析部門バイスプレジデントのパブロ・ぺレス・デ・ロッソは言う。さらに「10時間に及ぶシリーズの一部を（子供が泣き出したり、寝落ちしてしまったりして）見逃したり、エンドクレジットのイースターエッグを待てなかったり、はたまたシリーズを完走するよりもお気に入りのエピソードを何度も見たかったりということがあると思う。こうした視聴体験も反映されるべきだ」と話した。

これまでTV業界で用いられていた広告主や放送局に都合のいい測定方法を改め、今回Netflixが視聴者のことを考慮して編み出した視聴時間による測定方法は、配信時代のニューノーマルになるかもしれない。新たな作品と出会い、新たな会話が生まれる、そのきっかけにこのトップ10ランキングがなるかもしれない。（海外ドラマNAVI）

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