Disney+(ディズニープラス)のオリジナルドラマ『マンダロリアン』でキャラ・デューン役を演じたジーナ・カラーノ。SNS上での度重なる差別的発言が問題視され、ルーカスフィルムから解雇になっていたが、新作映画を撮影中であることを明らかにした。米Cinemablendが報じている。
ジーナは、現在『My Son Hunter(原題)』という新作映画のキャストに加わったこと、そしてその経緯について話した。
「私は、ハンター・バイデンとジョー・バイデンの物語である『My Son Hunter』の撮影現場にいる。セルビアのベオグラードにいるけど、素晴らしい場所よ。そして2020年に出会った最も素晴らしい一人であるローレンス・フォックスと仕事をしている。ロバート・ダヴィ(『アウェイクン 監禁島』)は、私が"キャンセル"された後に連絡をくれたの。大胆で、リーダーの資質十分の監督で尊敬できる、そして私が信じている人物が今、素晴らしい絵を描いているわ」
本作はジーナの説明通り、アメリカ合衆国の大統領であるジョー・バイデンの息子ハンター氏の私生活とスキャンダルについて描かれるという。
ディズニーから解雇された直後、Daily Wire社と契約し、映画『Terror on the Prairie(原題)』に参加。その後も、連続殺人犯のトラック運転手による殺人未遂事件から生還した女性を描いたスリラー映画にも出演し、合計4作品の映画公開を控えている。
また、YouTubeへの投稿では、現在の自分のキャリアについての心境を語っており、『マンダロリアン』から解雇されたにもかかわらず、ポジティブな位置にいることを強調。「私は今、最高の状況に自分が置かれていると思っている。芸術を生み出すことにワクワクしているし、画期的なアートを信じている。ロバート・ダヴィがこの映画でやっていることは、まさに画期的なことで、このようなことこそが芸術を偉大なものにするの」
以前から彼女のネット上での発言は問題視されていたが、TikTokに投稿された差別的発言が決定打となった。その発言は、「ユダヤ人は道で殴られた。ナチスの軍人からではなく隣人に、しかも子どもたちからも。時代は修正されている。今、ほとんどの人はナチスの兵士が数千人ものユダヤ人を簡単にひとまとめにできることを認識していない。はじめは政府がユダヤ人を憎むよう市民をけしかけた。政治的信念で我々が憎み合うのとどう違うの?」というものだった。その後、#FireGinaCarano (ジーナ・カラーノをクビに)というハッシュタグが一時トレンド入りする騒ぎになり、本人も自分の発言が問題になっていることをそのトレンドということを知ったという。ルーカスフィルムはキャラ・デューンを主人公とするスピンオフドラマも計画していたが、この一件でそれも無くなった。彼女は以前、マンダロリアン役のペドロ・パスカルを含む共演者たちを高く評価していると話してもいた。
キャラ・デューンがどうなるかはわかっていないが、『マンダロリアン』は、シーズン3への更新がすでに決定済み。(海外ドラマNAVI)
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ジーナ・カラーノ©FAM020/FAMOUS