ダニエル・デイ・キム、実写版『アバター』出演前に相談していた相手とは?

大ヒットドラマ『HAWAII FIVE-0』のチン・ホー・ケリー役などで知られるダニエル・デイ・キムが、アニメ『アバター 伝説の少年アン』(以下『アバター』)のNetflix実写版に出演することは先日お伝えしたとおり。だが、その出演について、ある人物に相談をしていたことがわかった。米Screenrantが報じている。

アニメ版はアジアをモチーフとした世界観を舞台に、少年たちが火の国との戦争を終わらせるために冒険を繰り広げるというストーリー。ダニエルが演じるのは、火の国の王であるオザイ。冷酷な性格で、誰に対してもあり得ないくらい厳しい自分の基準に合わせることを要求し、特に10代の息子であるズーコ王子(ダラス・リウ『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)には厳しい態度をとる。世界を征服し火の国の支配下に置くことを企んでいるが、それは家族にとっては重荷にもなっている。また彼は、先祖が始めた戦争を終わらせることが自分の運命だと信じているという役どころだ。

そんな厳しい父親というオザイの役を引き受けたダニエルだが、米Colliderのインタビューで最終的な決断を下す前に、悪役を演じることを子どもたちが認識していることを確認したという。その結果、彼らの好意的な反応を見て、この役を引き受けることに決めたと話した。

「実写版を引き受けるかどうかを考えていた時、友人や親せきの子どもたちに電話をして、やるべきかどうかを尋ねようとしたんだ。でもその質問をする前に、実写版の話をしただけで彼らはやったー!って喜んでたよ。そこで僕は"待って、自分は悪役を演じるんだ"と言うとオザイなの?と聞かれたんだ。そうであることを伝えたら"やってよ!"と言われた。それで何も悩むことなくこの役を引き受けることができたし、姪っ子や甥っ子、自分の子どもたちも喜ばせることができたんだ」

ダニエルにとって『アバター』の世界に登場するのは本作が初めてではない。オリジナルのアニメではフォン将軍の声優としてすでに登場しており、その後2012年から2014年にわたって放送されていたスピンオフシリーズ『レジェンド・オブ・コーラ』では、佐藤ヒロシの声も演じている。

実写版はアニメ版の完全なコピーではなく、むしろ世界を広げ、オリジナル・シリーズのファンに新しいコンテンツを楽しんでもらうことを目的にしているという。その他のキャストには、モンク・ギャッツオをリム・カイシュウ(『テロリスト・ゲーム2/危険な標的』)が、アイロー将軍をポール・サンヒョン・リー(『マンダロリアン』)が演じることが決まっている。

Netflixによる実写版『アバター 伝説の少年アン』の配信日は現在未定。(海外ドラマNAVI)

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ダニエル・デイ・キム©PAULINE FRENCH/FAMOUS