米NBCで2006年より4シーズンにわたって放送された『HEROES/ヒーローズ』でピーター・ペトレリを演じたマイロ・ヴィンティミリアが、リブート版『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』に出演しなかった理由を明かした。米Screen Rantが伝えている。
『HEROES/ヒーローズ』は、特殊な力に目覚めた主人公たちが、彼らのパワーをすべて手に入れようとする凶悪な能力者サイラーから世界を救うために立ち上がるSFドラマ。
本家の放送終了から5年後に誕生したリブート版『HEROES Reborn』は、"進化した人間"を意味する"イヴォ"と呼ばれる能力者たちが、危険な存在として扱われる世界が舞台に。"イヴォ"であることに苦悩しながらも、能力者たちは取り巻く巨大な陰謀に立ち向かっていく姿が描かれる。
リブート版には、ノア・ベネット役のジャック・コールマンやヒロ・ナカムラ役のマシ・オカ、アンジェラ・ペトレリ役のクリスティン・ローズらが本家から出演。しかし、マイロはカムバックしなかった。米ポットキャスト番組「ON with Mario」に出演したマイロはその理由を明かした。
「リブートへの出演を依頼されたけど、しっくりこなかったんだ。どう感じたかって? 正直なところ、"クリエイティブはキャラクターよりも重要"だと感じたんだ。僕は、視聴者がキャラクターと絆を持ち、接点を見出すことに気づいた。なのに、最初に製作側がピーター・ペトレリの力を使って、(リブート版に)視聴者を引き込みたいと思っているように感じたんだ」
マイロは続けて、「製作チームに"スタッフが戻ったよ"と言われたけど、(リブート版で)ピーターは長いこと不在で、最後に戻って来る予定だった。僕は、"それでピーターに何が起こったんだ? ピーターやクレア、ヒロにモヒンダー・スレッシュ、ネイサン・ペトレリの物語を伝えたいのか? それとも他のみんなか?"って。まあ、それはいいだろう。でも、マット・パークマンも? どうだろう...。つまり、たくさんのキャラクターがいて色んな要素があるけど、自分としては違和感があった。個人的にはおとり商法のように感じられたし、少しだけ参加して、『HEROES』のファンや視聴者を欺きたくなかったんだ」とコメントし、製作側がピーターを再び登場させたいその動機に、納得できなかったようだ。なお、リブート版は視聴率が振るわずに1シーズンで打ち切られている。
マイロは『HEROES』の放送終了後、サスペンスドラマ『チョーズン:選択の行方』や、NBC製作によるヒューマンドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』に出演している。
(海外ドラマNAVI)
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マイロ・ヴィンティミリア ©AVTA/FAMOUS