人気ドラマ『HAWAII FIVE-0』や『MACGYVER/マクガイバー』などで知られる元ショーランナーのピーター・M・レンコフが、ハリウッドで職を失ったクリエイターや技術者を救済するための新たなウェブサイトを開設した。
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『HAWAII FIVE-0』元ショーランナーが裏方スタッフ救済の新サイトを開設
9月28日にローンチされたこのプラットフォームの名は「Between Gigs(ビトウィーン・ギグス)」。セット設営をする大工、メイクアップアーティスト、ヘアスタイリスト、衣裳担当者といった、いわゆる制作現場の裏方スタッフを対象に登録を進めており、彼らの優れた技術やサービスを必要とするクライアントとマッチングするデータベースとしての役割を担う。
同サイトには「私たちのプロフェッショナルはエンターテインメント業界出身です。クライアントは、彼らの専門知識を活用したいすべての人々です」と記されており、「並外れた才能。日常のソリューションを」というキャッチコピーが掲げられている。
業界縮小による影響と「Between Gigs」誕生の背景
レンコフは米Deadlineの取材に対し、「まだ初期段階です。FacebookとInstagramに投稿しただけで、大々的な告知はしていません。市場の需要を確かめるための概念実証段階でしたが、すぐに多数の登録がありました。やはり必要なサービスだったようです」と手応えを語る。
このアイデアが生まれた背景には、近年のエンタメ業界の縮小が多くのスタッフに深刻な影響を与えている現状があった。
レンコフのもとに、ある優秀な編集者から「参加していた作品の撮影現場が州外に移動してしまった。何か仕事はないか」と相談があったという。「彼らは世界トップクラスの才能を持っているにもかかわらず、3ヶ月も4ヶ月も仕事に就けない可能性がある。その間、どうやって生活を維持するのか? そこで企業向けヘッドハンターである妹に電話し、こうした人々を活かせる市場を作れないか相談したのです」とピーターは振り返る。
ハリウッドの裏方スタッフが業界外で単発の仕事(ギグ)を受けること自体は、決して珍しいことではない。レンコフも「昔からよくあったことです。プロデューサーが週末にスタッフを雇い、自宅の修理を頼んで別手当を払うような光景を何度も見てきました。自由時間を活用した伝統的な慣習でしたが、真のプラットフォームとして組織化されたことはありませんでした。彼らは本当に高い技術を持っているのです」と語り、プラットフォーム化の意義を強調する。
不祥事による降板からの再起、そして非営利のミッションへ
レンコフは2020年、『マクガイバー』の現場における労働環境の問題をめぐる調査を受け、CBS TVスタジオとの契約を解除された。10年以上もの間、同スタジオの看板プロデューサーとして『HAWAII FIVE-0』『マクガイバー』『私立探偵マグナム』といったリメイク作品を次々と成功させてきた彼にとって、大きな転機となった。
「私の人生は崩壊しました。本当に恐ろしい体験でした」と振り返る。「しかし、それが起きてすぐに、これまで忙しくて手助けできなかった多くの人々から連絡をもらいました。インディペンデント映画をいくつか手掛け、World HousingやNational Hispanic Media Coalitionといった団体の理事にも就任しました。自分の専門外の活動に携わることができたのは、振り返れば人生を良い方向へ変える出来事だったと感じています」
今回立ち上げた「Between Gigs」は、金儲けを目的としたビジネスではないという。「これはビジネスではなくミッションです。価値を生み出し、墓碑銘に刻むにふさわしい活動にしたいのです」と熱意を込めて締めくくった。
『HAWAII FIVE-0』シーズン1~10はHulu、U-NEXT、Netflix、Prime Videoなどにて配信中。(海外ドラマNAVI)







