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TikTok化したHBOを目指す?Google TVが仕掛ける「縦型・短尺」マイクロドラマ

2026年3月25日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

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Googleが運営するストリーミングプラットフォーム「Google TV」が、いま「マイクロドラマ」という新ジャンルに熱い視線を注いでいる。

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Google TVが切り拓くマイクロドラマの新たな地平

同プラットフォームは、数多くのマイクロドラマアプリをセントラルハブに追加。視聴者がこれらのコンテンツをより手軽に発見し、楽しめるよう革新的なアップデートを続けてきた。このフォーマットの進化とGoogle TVの戦略が、テキサス州オースティンで開催された「SXSW 2026(サウス・バイ・サウスウエスト)」のセッション内で語られた。

登壇したのは、Googleのメディアおよびエンターテインメント・コンテンツ・パートナーシップ担当グローバル責任者のファンジョ・デュラン。そして、AIを駆使したマイクロドラマ制作スタートアップ「VeYou」の創設者兼CEOであり、『トップガン マーヴェリック』等の大作を手がけたプロデューサー、トミー・ハーパーだ。

ファンジョは、Google TVがマイクロドラマプロデューサーにとっての強力なプラットフォームになり得ると断言する。「モバイル版のGoogle TVアプリは、ユーザーが購読中のサービスに基づいたウォッチリストを管理し、映画をレンタル・購入する中心地です」とファンジョは述べる。「現在、主要なパートナーの作品(エピソード)をアプリ内で直接視聴できるように進めています。これは、トミーのようにクリエイティビティに集中したいプロデューサーにとって、アプリの構築や管理という煩わしいコストをかけずに業界へ参入できる“エントリーポイント”になるのです」

『トップガン』プロデューサーが魅了された才能発掘の場

一方、ハリウッドの第一線で活躍してきたトミーは、なぜ今この新興ジャンルに賭けるのか。

「マイクロドラマは、次世代の才能やIP(知的財産)を見つけ出すための最高の場所です」とトミーは語る。驚くべきは、そのコスト構造だ。「私が映画一本の脚本料に支払う金額よりも、マイクロドラマ全体の制作費の方が安上がりな場合もあります。つまり、あらゆるクリエイターにとって、自らの手で何かを作り上げるチャンスが広がっているのです」

彼が率いるVeYouのビジョンは明快だ。「自社で全てのプラットフォームを完結させる必要はありません。私たちは、いわば“TikTokと融合したHBO”のようになりたい。コンテンツの質を高め、それをGoogleのような強力なプラットフォームに載せていきたいのです」

実際に、トミーはYouTubeのショート動画で異彩を放つ監督をスカウトし、InstagramのDMで直接コンタクトを取ることもあるという。「Zoomで打ち合わせをし、物語を書き、2週間前には実際に一本の作品を撮り終えました。チャンスは至るところに転がっています」

失敗に終わった「Quibi」との決定的な違い

しかし、短尺コンテンツといえば、2020年に巨額の資金を投じながら短期間で撤退した「Quibi(クイビー)」の失敗が記憶に新しい。オーディエンスからの「Quibiと同じ轍を踏むのではないか?」という懸念に対し、ファンジョは明確な見解を示した。

「Quibiの主な間違いは、単にアスペクト比(画面の縦横比)を変えただけで、既存のコンテンツと同じように扱ってしまったことです。視聴習慣が異なることを理解せず、既存の論理をそのまま垂直(縦型)に持ち込もうとしました」

ファンジョは、Disney+やPeacockもマイクロドラマ形式の導入を発表している現状を指摘しつつ、こう締めくくった。「私たちはこれを単なる既存メディアの延長線として捉えていません。マイクロドラマは、全く異なる性質を持った“新しいエンタメ”であることを理解する必要があるのです」

才能ある若手がSNSから一躍スターダムへのし上がる――。Google TVが整えるこの「入り口」から、日本発の世界的ヒット作が生まれる日も遠くないだろう。(海外ドラマNAVI)

参考元:Variety

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海外ドラマNAVI編集部

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