世界中を熱狂の渦に巻き込んだNetflix『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。日本では元日に配信された壮大なフィナーレをもって、ホーキンスの物語は幕を閉じたはずだった。しかし、SNS上ではいま、ある過激なファン理論が猛烈な勢いで拡散されている。その名も「Conformity Gate(コンフォーミティゲート・順応の門)」セオリー。この説を支持するファンたちは、私たちが目にしたあの感動的な結末はヴェクナが見せた偽りであり、正教会のクリスマスにあたる1月7日に「真の最終回」となる隠しエピソードが公開されると確信しているのだ。
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シーズン2と3の間を繋ぐスピンオフ『ストレンジャー・シングス: 1985年の冒険』についてわかっていること
Netflixの大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス 未 …
『ストレンジャー・シングス』最終回に散りばめられた不可解な違和感の数々
ファンたちがヴェクナによる目くらましの根拠として挙げるのは、作中に巧妙に仕組まれた(とされる)イースターエッグの数々だ。
まず指摘されているのが、高校の卒業式のシーンにおける観客たちの不自然なポーズだ。客席の全員が揃って手を組んで座っている姿が、かつてヴェクナ(ヘンリー)や彼に憑依されていたビリーが見せていた特徴的な仕草と一致するという。

さらに、ウィラー家の人々が全員、父親のテッドに酷似したヘアスタイルをしている点も議論を呼んでいる。ファンによれば、これは彼らが「決してなりたくなかった姿」の象徴であり、ヴェクナが作り出した不完全な幻影の証拠だというのだ。もっとも、これについては「単なる80年代の流行ヘア」「18ヶ月という月日の経過を示す演出」という冷静な反論も少なくない。
また、Netflixで「fake ending(うそのエンディング)」や「Conformity Gate」と検索すると、『ストレンジャー・シングス』が結果としてヒットするといったことを試した人もXでは数多くみられる。
this conformity gate theory is INSANEEE, if it doesn’t happen we truly are better writers than the duffers #conformitygate #StrangerThings5 pic.twitter.com/xskLExHXIe
— Adnan (@AdnanLovesCats) January 4, 2026
巧妙な嘘か、ファンの深読み?
ここで注意したいのは、SNSで拡散されている証拠の中には、視聴者の期待を逆手に取った悪質な加工によるフェイク画像が紛れ込んでいるという点だ。例えば、本棚に並んだ「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のバインダーの背表紙が「X A LIE(Xは嘘)」と読めるという指摘。これはディメンションXでの出来事が偽りであるという決定的な示唆だと囁かれた。しかし、実際の映像を注意深く確認すると、文字の並びは「XAILE」であり、拡散された画像は明らかに文字を入れ替えて加工されたものだ。
また、ダスティンの恋人スージーや、ロビンの恋人ヴィッキーが最終話後半に登場しない点もヴェクナが彼女たちの存在を知らないから幻影に出せなかったと解釈されているが、これについてもクリエイターのダファー兄弟は「あえてファンの想像の余地を残した」と語っている。マット・ダファーは「大学進学後も付き合い続けるカップルは極めて稀だ。マックスとルーカスの絆は特別だが、他のカップルについては現実的な側面を考慮した」と、演出上の意図であることを明かしている。
拡散される熱狂的な理論に耳を傾けるのは楽しいものだが、その根拠となる画像や情報は慎重に見極める必要がありそうだ。
なぜ「1月7日」なのか? 期待を高めるNetflixの動向
では、なぜファンは「水曜日(1月7日)」に何かが起きると信じているのか。その発端は、Netflixがクリスマスの朝に投稿した「あなたの未来がやってくる。#WhatNext 2026年1月7日」という思わせぶりなティーザー映像だ。
Your Future is on its way. #WhatNext Jan 7, 2026. pic.twitter.com/IFteJN4Yo9
— Netflix (@netflix) December 25, 2025
加えて、1月7日は正教会のクリスマスにあたる。これまで『ストレンジャー・シングス』がサンクスギビングや大晦日といった祝祭日に合わせて配信されてきた経緯から、この日を「真のフィナーレ」のXデーと見る向きが強い。しかし、これについてもダファー兄弟はインタビューで「深淵(アビス)との繋がりは完全に断ち切られた」と明言しており、ホーキンスに再び脅威が訪れる可能性を否定している。
また、現在、Netflixによるワーナー・ブラザースの買収も進められておりこれに関する何かしらの情報が7日に発表される可能性もある。
ホーキンスの物語は終わらない。待機するスピンオフと舞台裏
この「コンフォーミティ・ゲート」理論が、ファンの切なる願いが生んだ幻影なのか、あるいは稀代の仕掛け人であるダファー兄弟による壮大なトラップなのかは、間もなく明らかになる。
仮に秘密のエピソードが存在しなかったとしても、ファンの悲観は無用だ。Netflixはすでに2本のスピンオフプロジェクトを進行させている。アニメシリーズ『ストレンジャー・シングス 1985年の冒険』、マインド・フレイヤーの岩に関係のある新実写シリーズが控えているのだ。
さらに1月12日からは、キャストやスタッフの魂の記録を収めたドキュメンタリー『ストレンジャー・シングス 未知の世界5 ~最後の冒険の舞台裏』の配信も決定している。たとえ本編が完結しても、アップサイド・ダウンの魅力が色褪せることはないだろう。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』全5シーズンはNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)




