ニューヨークの都市建設者ロバート・モーゼスの生涯を描いた、ロバート・カロによる1974年の重要作「The Power Broker(原題)」が、初めて映像化される可能性が浮上している。『BEAST -私のなかの獣-』のマシュー・リスがNetflixと出演交渉中であることが明らかになった。
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Netflixの新作ドラマシリーズ『BEAST -私のなかの …
ニューヨーク州で絶大な権力を握っていた人物
現在ロンドンで開催中の一人芝居『Playing Burton(原題)』にてウェールズの伝説的俳優リチャード・バートンを演じているマシューは、ポッドキャスト番組『Conan O’Brien Needs A Friend(原題)』でこのニュースを明かした。
マシューは、『ジ・アメリカンズ』や『ペリー・メイスン』でも主演を務めており、今回の映像化作品でもモーゼス役で主演する予定だという。1444ページにも及ぶ大著であることを考えると、映画よりも複数エピソードのシリーズ作品として制作される可能性が高い。
本企画についてマシューは次のように語った。「私たちは、配信プラットフォームにアプローチしている。現時点では、カーロー氏自身は権利譲渡に反対していないのだけれど、問題は代理人や出版社側にある。つまり今は膠着状態なんだ。Netflixが権利獲得を試みていて、企画も提案済みで、制作を望んでいる状況だよ」
1974年にピューリッツァー賞伝記部門を受賞し、20世紀を代表する書籍の一つとみなされている「The Power Broker」は、2011年にはオリバー・ストーン監督がHBOの映像化企画に参加し、ジェームズ・ガンドルフィーニ(『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』)らが製作総指揮として名を連ねていたが、実現には至らなかった。
同書は、ロバート・モーゼスがニューヨーク州でいかに絶大な権力を握っていたのかを描くほか、アル・スミス、フランクリン・D・ルーズベルト、フィオレロ・ラガーディア、ジョン・V・リンゼイ、ネルソン・ロックフェラーといった著名な政治家たちについても深く掘り下げている。
書籍の説明によると、モーゼスは恐れられる存在であり、反対する者の秘密を暴露し得る資料を持っていた。彼は、労働組合、銀行、市の政治・経済機関、メディア、そして教会にまで圧力をかける巨大な経済力を持ち、法務報酬や保険手数料、巨額の契約を、自分に見返りとして“権力”を返せる者に与えていた。そのため彼は、選挙で選ばれた経験が一度もないにもかかわらず、当時の政治と政治家を支配していたという。
マシューが謎めいた不動産王を演じている新作ドラマ『BEAST -私のなかの獣-』は、Netflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)






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